鍛えるゴルフBRAIN!「予測する力」①
今回から2回に分けて「予測する力」についての話をしよう。
ゴルフの上級者の能力の高さは、決してスイングの上手さだけではない。ゴルフに携わる考え方も上級である場合が多い。
そんな上級の考え方のひつとが、「予測する力」である。
あなたは、普段この「予測する力」をラウンドで使っているだろうか?
もし、あなたが10球に4~5球の割合で、ドライバーをフェアウエイに乗せて、200Y飛ばせるとする。
Bali Hai Golf Club, Las Vegas, Nevada / danperry.com
あなたは、今から打つドライバーショットがどのような結果をもたらすか予測できるだろうか?
もちろん、これにはその日の体調や天候、そしてゴルフ場の特性も要素として絡んでくる。さらにそのホール上のベストな戦略というものもある。それを考慮しての「予測」である。
もし、あなたが今より一段階上のゴルファーになりたいのならば、この「予測する力」を鍛えるべきである。
やり方は、決して難しくない。
まず、打つ前に「よい結果の予測」と「悪いの結果の予測」を想定しておくのである。
つまり、予測される結果について、一定のゾーンを設けるのである。いわゆる「想定内」の想定を立てるのである。
コツは、「よい結果の予測」は、厳しく予測し、「悪い結果の予測」は、甘く予測しておくことである。
例えば、「よい結果の予測」は、ざっくりとフェアウエイキープ程度に留める。その一方で、「悪い結果の予測」は、OBになり、打ち直しとなったときの対応を考えておく位まで、想定しておくのである。
人によっては、悪い結果を考えておくなんて縁起でもないと考える方もおられるかもしれないが、ゴルフは予測に関しては、悪いほうに下振れする。このことは、プロのトーナメントを見ても明らかである。
たった1回のミスで、優勝という名誉と莫大な賞金をフイにしたプロ選手は数限りない。ゴルフは、シビアに自分を見つめるくらいでちょうどいいのである。
そうすることで、自分への甘い見通しを絶ちつつ、不慮の事態への対応力がつく。そして、この予測する力がついてくると、自分の能力への客観性が備わってくる。このメリットが大きい。
この能力が備わることによるメリットについては、次回お話したい。