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鍛えるゴルフBRAIN!~考えを変えて100を切る戦略(5)~

鍛えるゴルフBRAIN

 

考えを変えて100を切るという戦略について話をするシリーズ。今回は5回目である。

前回からは当日の情報収集についてお話している(前回の内容はこちら)。

 

ラウンド当日の情報戦略の2回目は、1番ホールでの情報収集の重要性である。

 

1番ホールは、その日にしかわからない情報の宝庫である。

1番ホールで、得られる情報は、今後のラウンドに有効活用できるものばかりだ。ぜひ、大切にしてほしい。

 

まず、収集する価値でなんと言っても大きいのは、ラフとグリーンの状態である。


Urbanowicz_Krzysztof_GOLF / Krzysztof Urbanowicz

 

ラフとグリーンの状態は、見ただけではわからない。当日の天気、前日以前の天気にも大きく左右される。

たとえ第1打をフェアウエイをキープできたとしても、ラフの状態はチェックしておくべきである。

 

同伴者がラフに入れていたら、ラフの具合を聞いておくべきである。その日のラウンドが、ラフに入れてもいいから距離を狙うべきか、距離を犠牲にしても安全にフェアウエイを守るべきかの判断の方向性は、1番ホールにて決まるといってもいい。

その日に、ドライバーを使うか否かを決めるほどの重要な判断材料になることさえあるだろう。

 

さらに、グリーンの状態もしかりである。単にグリーンが速いか遅いかの違いだけでなく、自分の距離感と合うかどうかの判断も重要だ。

返しのパットを恐れずに、強めに打ち情報を得ておくべきだ。

 

次に、同伴者のコンディションだ。気の置けない仲間とのゴルフであっても、あなたは、同伴者の影響を受けている。

同伴者が好調ならば、そのリズムに乗ることだ。いい感じでプレーしているときは、いいリズムでスイングし、適切なペースでラウンドしていることが多い。

自分より上手な同伴者なら、じっとプレーを観察しよう。同伴者のいいスイングが残像として残り、イメージづくりに役立つ。

 

また、意外に影響を受けるという点では、前組のプレー速度だ。スロープレーで待たされるタイプに当たったら、すぐに戦略を変えてほしい。

 

「待たされてイライラする」ではなく、「待っている間、スイングチェックをする」「このホールの攻め方を改めて考える」「自分の今日のスイングの修正点を考える」 という前向きに考えるべきだ。

 

ゴルフ場の関係者に、注意をお願いするだけで解決しないこともある。相手のあることは、時としてどうしようもないこともある。

ならば、相手によって考えや行動を変えられることに不満を抱えてもメリットは無い。 状況によって切り替えられることがゴルフの幅を広げることが出来るはずと前向きに考えよう。

鍛えるゴルフBRAIN!~考えを変えて100を切る戦略(4)~

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考えを変えて100を切るという戦略について話をするシリーズ。今回は4回目である。

 

前回は、OBを避ける重要性についてお話した(前回の内容はこちら)。

 

ゴルフのラウンドは、一度として同じ状況が存在しないものである。たとえ、同じゴルフ場でのラウンドであっても、季節の違い、天気の違い、体調の違い、同伴者の違いなど、必ず毎回何かが異なった状況でプレーをすることになる。

 

ならば、ラウンド当日の情報収集は、大変意味のあることである。ラウンド当日の情報戦略についてお話しようと思う。今回はその1回目である。

 


UFV golf pro-am 2013 60 / University of the Fraser Valley

まず、当日の情報を得ることの重要性についてお話したい。 体調の良し悪し、天気の良し悪しは、家や宿泊先を出るまでにあらかじめ理解することができる。

 

ならば、その情報をもとに今日はどのようなラウンドになるだろうかの見通して立てることは、大変重要なことである。

 

今日は、攻めの姿勢でゴルフができるのか、守りのゴルフになるかは、体調や天気で大きく違う。まずは、おおきなくくりで今日は、どんなゴルフをすべきかを考えておこう。

 

全体の方向性なくして、細部の戦略はありえない。家を出るまでに今日のゴルフのイメージを固めておこう。

 

次に、練習場でのチェック事項である。今日の体調や天気にあわせて、重要だと思うショットを中心に練習を行おう。練習の手順がルーティン化しているゴルファーは、それはそれでかまわない。重要なことは、自分のイメージとして今日のゴルフで核となるショットは何になるかを強く意識すること。

 

そのときに、イメージどおりのスイングができているか。それをしっかりとチェックしてほしい。ショットのずれやぶれが生じている場合、それをどのように考えるか。クラブ選択やコースマネジメントも当然に変わってくるだろう。

 

朝、出かける前にイメージしていたゴルフをこの練習場で、さらに確度を高めた上で、コースに出てほしい。

 

そのとき、思い切って今日のラウンドの予想スコアを出してほしい。なじみのコースならば、各ホールごとの予測スコアを出してもいい。それは、目標スコアではない。

 

今日のコンディションならば、自分はどの程度のスコアを出せるかを客観的に測ることに意味があるのだ。

 

自分のことを客観的な数字の予測ができることは、スコアメイクに大いに役に立つ。 ぜひここまでやって、1番ホールのティグラウンドに立ってほしいと思う。

鍛えるゴルフBRAIN!~考えを変えて100を切る戦略(3)~

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考えを変えて100を切るという戦略について話をするシリーズ。今回は3回目である。

前回は、コースマネジメントについてお話をした。パー4のホールで3オンを狙うコースマネジメントの重要性を主張した(前回の内容はこちら)。

 

今回は、OBを避けるという観点から100を切る方法についてお話したい。100切りを目指すゴルファーが絶対に守るべき鉄則は、「OBを避ける」ということである。

 

 

もちろん、OBを避けることを心がけていないゴルファーなどいない。シングルプレーヤーであっても、100切りを目指すゴルファーであっても同じである。

 

 

問題は、そう考えるだけで留まるか改善のための行動が伴っているかの違いである。

 

 

つまり、「OBを避ける」ためにどんな手を打っているか?である。

 

 


Maui Golf / tomboypaperclip

 

100切りを目指すあなたが、OBを避けるために打っている手は何か?すぐに答えられるだろうか?そして、それがどれだけの実効性があり、どの程度効果を上げているか?そして、どんな改善の歴史をもっているか?それらが自分の中で、ノウハウとしてどの程度蓄積されているだろうか。

 

まずは、自分に問いかけてほしい。

 

OBは、スコアマネジメントにおいて、もっとも避けるべきものである。1Yも前に進んでいないのに、1打カウントされる。これほど不条理なものはない。

極論すれば、チョロでも前に進んだのであるならば、それはそれでいいではないかとも言えるのだ。OBを避けるということが、いかに100切りに近づくかまとめてみたい。

 

(1)OB回避は、もっともスコアが縮まる もし、あなたが1ラウンドで3回のOBを避けることが出来た場合、スコアは6縮めることができる。

 

ゴルフにおいて、ここまで「劇的に」数字が短縮することは、他にない。まずは、純粋に数字の短縮効果を理解すべきだ。

さらにOB回避の効果は、数字だけの問題に留まらない。

 

OBは、1打でも少なく・・・とラウンドしているゴルファーにとって、精神的なダメージなるということだ。

 

支出を減らしたいと思って、毎日節約して生活しているのに借金してしまい、高い金利を払わせられるようなものだ。1打減らすための努力がむなしく感じられてしまう影響は大きい。

 

ゴルフのラウンドという会社経営において、OBを避けることは、無借金経営をするようなもの。堅実経営の肝であるのだ。

 

(2)OBを誘発するクラブはリスク

 

前にも触れたが、OBを誘発するクラブはできるだけ避けるべきだ。その代表例はドライバーである。長く、よく飛ぶクラブは、それだけ失敗したときのダメージが大きい。

 

OB回避を前提にするならば、出来る限り封印すべきである。

 

(3)他のミスはとりあえずスルーする

逆説的ではあるが、OBをするという以外のミスは、目をつぶってもいいだろう。

 

理由は、OBよりもスコアを浪費しないからだ。また、バンカーでボールを出せなくなっても、ラフに入れて出すだけになっても、パットをオーバーしても、そのミスが続くことは案外少ない。

 

しかし、ティーアップしてのショットは何度も同じ場面がある。ここでのミスで起こるOBは、再現性が高い。OBは、確率の面でも大きいミスである。その点も考慮すべきである。

鍛えるゴルフBRAIN!~考えを変えて100を切る戦略(2)~

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考えを変えて100を切るという戦略について話をするシリーズ。今回は2回目である。

 

前回は、難しいクラブを使わないお話をした。たとえ、ドライバーであっても。可能な限りユーティリティに置き換えるべきである(前回の内容はこちら)。

 

今回は、コースマネジメントについて話をしよう。

 

100を切るためのコースマネジメントの基本。それは、パー4のホールを3オンすることである。

 

100を切るための前提となるのは、前回お話したように、難しいクラブを使わないことである。特に、ドライバーは使うべきでない。

 

スコアを整える上で、OBは最もスコアを浪費する原因となる。ドライバーは、最もOBを生み出しやすいクラブである。再度、ここを強調しておきたい。

 


UFV golf pro-am 2013 67 / University of the Fraser Valley

 

パー4で3オンを狙うことは、戦略上、3つのポイントがある。

 

(1)転がして乗せる。

 

「距離感をあわせる」ために最も有効な手段は、「転がす」ことである。たとえ、2オンできる距離に第1打を打てたとしても、しっかりと刻むべきである。

 

理由はグリーンは、高いボールでは、、コントロールが難しいからである。高速グリーンならば、真ん中に落としてもグリーンエッジまで運ばれることも珍しくない。それに対して、ピッチショットを中心に、転がすアプローチは、距離感をあわせやすい。

 

高い球で、2オンを無理に狙うより、「刻んで、転がし」て寄せる方が、安全度が高いのである。

 

 

(2)ラフからの対処が楽になる

 

 

3オンを前提とすると、第1打が仮に深めのラフにボールをいれてしまっても、「出すだけ」の選択が容易になる。

 

さらに、刻む前提であれば、万が一、いわゆる「フライヤー」になっても傷が浅くてすむはずである。

 

(3)練習のポイントがはっきりする。

 

 

3オン戦略の最も大きいメリットは、ここである。練習が徹底できるのである。100を切りをめざすゴルファーは、まずアプローチを磨くことである。

 

40、60、80、100Yの距離をしっかり打てる練習は、決して難しいものではないはずだ。ショットの乱れを生みやすい長距離の練習よりも、成果は上がりやすい。

 

また、これらの距離を担うクラブは短い。短いクラブの方がコントロールもしやすいというメリットもある。

 

コースマネジメントの基本は、パー4で3オン。ここが安定すれば、100を切ることは決して無理な数字ではなくなっているはずである。

鍛えるゴルフBRAIN!~考えを変えて100を切る戦略(1)~

鍛えるゴルフBRAIN

 

今回は、考えを変えて100を切るという戦略について話をしよう。

 

もし、あなたが100をきるスコアを目標とするゴルファーであるとしよう。

 

100を切ることは、ゴルファーにとってなかなか突破できない大きな壁のひとつである。 この100の壁は、大きい壁であるがゆえに、突破するのに時間がかかる壁でもある。

 

しかも、この壁は、できるだけ早く突破しておかないと厄介な問題をも抱えてしまう。それは、ゴルフをすることへの疑問や、やる気の低下を引き起こす可能性があることである。そして、その気持ちの問題が、さらに壁を高くしてしまうのである。

 

一所懸命がんばっても目立った成果をあげられないとやる気が削がれるのは、別にゴルフに限った話ではない。

 

メンタルな面も含め、100の壁は、できるだけ早く突破すべきものである。

 

スイングの型がある程度出来ているゴルファーで、100の壁に当たっているゴルファーは、まずは100を切ることを実感してもらうことが重要である。

 

そのため、スコアを縮めることを重視したラウンドをすることも選択肢のひとつであるといえる。

 

その有力な方法として、難しいクラブは使わないという戦略がある。

 

具体的には

・ドライバー

・フェアウエイウッド

・ロングアイアン

 

を使わないのである。

 

その代わり、距離をあきらめてでも簡単なクラブを使うのである。

具体的には、ユーティリティを多用するのである。

 BRAIN1月タイトルなし

 

表を見る限り、ユーティリティの飛距離はドライバーを除けばウッド系とロング~ミドルアイアンと重なっている。

 

3W、5Wや5Iは、ユーティリティに統合することが可能である。

 

扱いやすさのメリットだけでなく弾道が低く、風の影響を受けにくいというメリットも含め、ユーティリティを多用する意味は大きい。

 

ドライバーは、飛距離については、これに代わるクラブはない。それでもできるだけドライバーを使わないようにしたい。

 

ドライバーは、飛距離を出せるクラブであるが、もっともOBを出す可能性の高いクラブだからである。

 

多少、飛距離に目をつぶってもOBを減らし、できるだけフェアウエイをキープする方が、100切りには確実に近づくはずだ。

 

次回は、コースマネジメントによる100切りを目指す方法を考えてみたい。

 

鍛えるゴルフBRAIN!「予測する力」②

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今回も前回に引き続いて「予測する力」についての話をしよう。(前回の内容 はこちら

 

前回は予測の立て方と予測する力の効用についてお話した。今回は、その効用の中でとくに、効果が高い「自分の能力に対する客観性」について、お話したい。

 


Highland Woods Golf Course, Hoffman Estates, Illinois / danperry.com

 

ゴルフにとって、安定的な精神状態でプレーすることが最もスコアメイクに寄与することは、あらゆるゴルファーが経験的に学ぶことである。

 

いかに安定した気持ちで18ホールプレーできるか。それができれば、スコアは5くらいは、縮まるのではないか。

 

そんな思いのゴルファーも多いだろう。その「思い」を阻む壁は、高くなりがちな自己イメージである。

 

ゴルファーとしての自己イメージが高くなると次のようは弊害がでる。

それは、「ミスショットへのストレスが高まる」ことだろう。

 

原因は、

 

・高い自己イメージにより、ミスを受け入れることが難しくなり、ストレスを抱えやすくなる。

 

・そもそも高い自己イメージにより、無理なショットを選択しがちになる

である。

 

ここで力を発揮するのが、「自分の能力に対する客観性」である。

 

予測することから得られる自分の能力に対する客観性は、予測と結果の積み重ねによって形づくられる。

 

難しいショットでも自分は打てると予測してもそうではなかったり、ミスショットはしないだろうという状況でミスしてしまったり・・・。

 

「自分の能力に対する客観性」は、それを防いでくれる。そして、その能力は、予測することによって身につく能力である。

「予測する力」は予測と結果そして、その検証の繰り返しである。

 

言い換えると、予測とその結果を検証することは、自分自身による自分自身のデータの集積である。

 

であるから、この予測する練習を繰り返せば、ミスショットの出る状況や割合なども予測することができるようになる。

さらに人には、修正する能力が備わっているので、ミスショットへの対処法や、回避法も身につけられる。

 

この地道なプロセスによって身につけられる能力とは、つまり自分のゴルフのイメージを確実につかむ能力である。過大評価も過小評価も、正確な自分の能力の把握には役に立たない。

 

予測する力によって手にしたゴルファーとしての等身大の自分の姿を正確に把握することで、自分が次にやるべきことが見えてくる。そこが更なる向上の原資となる。

 

予測する力は、あらゆることに応用が効く大切な能力なのである。

鍛えるゴルフBRAIN!「予測する力」①

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今回から2回に分けて「予測する力」についての話をしよう。

 

ゴルフの上級者の能力の高さは、決してスイングの上手さだけではない。ゴルフに携わる考え方も上級である場合が多い。

そんな上級の考え方のひつとが、「予測する力」である。

 

あなたは、普段この「予測する力」をラウンドで使っているだろうか?

 

もし、あなたが10球に4~5球の割合で、ドライバーをフェアウエイに乗せて、200Y飛ばせるとする。

 


Bali Hai Golf Club, Las Vegas, Nevada / danperry.com

 

あなたは、今から打つドライバーショットがどのような結果をもたらすか予測できるだろうか?

 

もちろん、これにはその日の体調や天候、そしてゴルフ場の特性も要素として絡んでくる。さらにそのホール上のベストな戦略というものもある。それを考慮しての「予測」である。

 

もし、あなたが今より一段階上のゴルファーになりたいのならば、この「予測する力」を鍛えるべきである。

 

やり方は、決して難しくない。

 

まず、打つ前に「よい結果の予測」と「悪いの結果の予測」を想定しておくのである。

 

つまり、予測される結果について、一定のゾーンを設けるのである。いわゆる「想定内」の想定を立てるのである。

コツは、「よい結果の予測」は、厳しく予測し、「悪い結果の予測」は、甘く予測しておくことである。

 

例えば、「よい結果の予測」は、ざっくりとフェアウエイキープ程度に留める。その一方で、「悪い結果の予測」は、OBになり、打ち直しとなったときの対応を考えておく位まで、想定しておくのである。

 

人によっては、悪い結果を考えておくなんて縁起でもないと考える方もおられるかもしれないが、ゴルフは予測に関しては、悪いほうに下振れする。このことは、プロのトーナメントを見ても明らかである。

 

たった1回のミスで、優勝という名誉と莫大な賞金をフイにしたプロ選手は数限りない。ゴルフは、シビアに自分を見つめるくらいでちょうどいいのである。

 

そうすることで、自分への甘い見通しを絶ちつつ、不慮の事態への対応力がつく。そして、この予測する力がついてくると、自分の能力への客観性が備わってくる。このメリットが大きい。

 

この能力が備わることによるメリットについては、次回お話したい。

鍛えるゴルフBRAIN!「コミットメントの応用」

鍛えるゴルフBRAIN

 

 

 

 

 

 

「コミットメントの応用」 今回は経済学の用語、「コミットメント」をゴルフのスコアアップにつなげる話をしよう。コミットメントとは、「公約、決意表明」などの意味で用いられる。売り上げなどの数値目標を掲げ、目標達成を最大のミッションとする行動だ。

 

このやり方の最大のポイントは目標を表に出すという点にある。周囲に目標を明確に示すことで、目標が、時には自分へプレッシャーになり、時には励みとなることで、自分の意志がより強固となる。「決意表明をした以上、責任を果たしたい」という人間の心理を使ったものである。 これを、ゴルフのスコアアップにつなげてみよう。コツは2つある。

 


Modry Las in Westpommern (Polen) / dennisborn

 

ひとつは、仲間と目標を共有することだ。自分の目標を表明するだけでなく、仲間にも協力してもらって目標を出してもらう。みんなで、それぞれの目標を共有し合うのである。そして、仲間のだれかが、目標を達成したら、祝福するのだ。昼食をごちそうする、ボール1ダースをプレゼントするなどのちょっとした工夫があると励みにもなる。人間は、自分の努力を認めてもらうことはうれしいものだ。

 

もうひとつは、目標を達成するためのプロセスを話すことである。たとえば、アベレージ90くらいのゴルファーが85を切ることを目標にする場合、自分がどのような方法で、その目標を達成しようとしているかを説明するのである。 このことによって目標達成に現実感が出るだけでなく、自分の取り組むべき課題も明確になる。さらに、見逃せないのは、周囲の協力である。たとえば、ドライバーの飛距離アップを目標達成のつなげたいと周囲に話しておけば、ドライバーの情報を寄せてくれたり、プロのアドバイスを紹介してくれたりするものである。

 

目標というのは、みんなで達成することの方が、達成感が強いものだ。仲間と励ましあい、高め合いながらスコアアップにチャレンジしてほしいのである。

(fin)

 

鍛えるゴルフBRAIN!「ショートウッドの多用のメリット」

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    010 – Niall Hutton from St. Mellion Golf Club / Neville Wootton Photography

 

今回は、ショートウッドについて話をしよう。 あなたのクラブセットにショートウッドは何本入っているだろうか。もし、3Wくらいしか入っていないのであれば、この春、ショートウッドにチャレンジして欲しい。

 

使うメリットの方が多いクラブであるからだ。 ショートウッドを多用しないゴルファーの傾向として、ドライバーと同じ形状に対するストレスがある。一般的にもっとも長い距離を打つドライバーはミスショットが多く、またミスのダメージも大きい。そのことが、強い印象として残りウッドの形状に対するアレルギーを植えつけていることにつながっている。

 

しかし、そんな苦手意識の克服は、ウッド系クラブに慣れることが一番である。使いつづけているうちに、スイングのコツも掴みやすい。慣れるとショートウッドの利便性を実感できるだろう。 特に7Wは近年、使うメリットが多くなっている。200Y前後の距離からグリーンを狙うには、とても便利なクラブだ。高く上がるメリットは、同時に止まり易いメリットを併せ持つ。長くなる傾向にあるショートホールとの相性もいい。

 

そして、最大のメリットがスイングが一定になることだ。ショートウッドに求められるのがレベルスイング。そのメリットが大きいのだ。アイアンはどうしても打ち込む意識が出てしまう傾向がある。その結果的、ドライバーとアイアンと全く別のスイングになっているゴルファーも珍しくない。

 

一定のレベルスイングを身につけるには、ショートウッドをおおく使うことが実戦的だ。もし、ドライバーが苦手でもレベルスイングが安定すれば、そんなに大きな問題を引き起こさなくなるはずである。 ショートウッドは、上がりすぎるので風の影響を受けやすい。

 

また慣性モーメントの大きいことがデメリットになることがある。その場合は、ユーティリティとの併用や固めのシャフトを使って調整することをお勧めする。ただ、基本はショートウッドを使うという原則はぜひ採用して欲しい考え方である。

鍛えるゴルフBRAIN!「攻める楽しさ」「守るうれしさ」

今回は、ラウンドでのメリハリについての話をしよう。

Taeksoo Kim Misses Putt to Win on 17 / pacificcoastamateur

ゴルファーにとって1打でも少ないスコアで上がりたいというのは、悲願である。正しいショットを刻み、ミスを減らす。18ホールを通じて形づくられるスコアは、ゴルファーの創造物でもある。

 

良いスコアは、アマチュアゴルファーにとって「重大なミスをしないこと」と引き換えに手にできることが多いものである。そのためか、スコアは「守る」という意識が生まれがちである。守りの意識は、無難で安全な選択へと導く。スコアメイクの根本は我慢することでもあるのは、やむを得ない現実でもある。

 

確かに良いスコアを手にできればうれしいものである。しかし、その一方で、スコアメイク重視のゴルフが楽しいかどうかは微妙な問題である。もし、あなたが楽しくラウンドできていないこと感じることがあるとしたら、ぜひ考え方を微調整してほしい。

 

挑戦もゴルフの醍醐味であることを思い出してほしいのである。

 

安全策をとり、「刻むこと」を中心にローリスクのゴルフがスコアメイクへの近道であることは正しいが、それだけでは味気がなくなる。時には、ハイリスク・ハイリターンの選択も必要なのである。その際は、「ここはリスクを負ってチャレンジしよう」と決めてチャレンジしてみよう。仮に失敗しても、そこでリカバリーを学ぶことができると前を向くことができればダメージは小さくできるだろう。