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Category: ゴルフモード・カルチャー


【読書の秋】【家でもゴルフ】この秋読んでおきたいゴルフの本10選

日が落ちるのがグッと早くなって、虫の音が聞こえる秋になりました。これから紅葉も始まり、ゴルフには最適のシーズン。緊急事態宣言も解除の方向ながら、じゃんじゃんゴルフへというわけにもいかない。そんな秋の夜長は、読書でゴルフを楽しみませんか? 楽天ブックスとAmazonでリサーチしたおすすめの本を5つのテーマで10選お届けします。ベストセラー1位2位を独占するのは、あの名コンビ!時の人は何を語る!?

 

 

★★★

 

 

 

 

 

◆ベストセラー

 

 

 

彼方への挑戦
松山英樹

 

 

2021年4月11日、世界中のゴルファーが憧れる「マスターズ」の栄冠を手にした松山英樹。
語らないトップアスリートが、初めて明かす心の内側ーー。ゴルフとの出合いからマスターズ制覇までの知られざるエピソードを自らと向き合い余すところなく綴った唯一無二の自叙伝。巻頭カラー32ページ付き。
(出版社ブックデータより)

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  • 発売日:  2021年08月20日頃
  • 著者/編集:  松山英樹
  • 出版社:  徳間書店
  • 発行形態:  単行本
  • ページ数:  320p
  • ISBN:  9784198653392
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目澤 MAGIC ~あなたのゴルフが変わる
新世代レッスン~

目澤秀憲

 

2021年4月、日本人として初めて、ゴルフの4大メジャートーナメントのひとつ、「マスターズ」を制した松山英樹。前年12月に松山英樹とタッグを組み、4カ月後に快挙を成し遂げたゴルフコーチ、目澤秀憲の初のゴルフレッスン書。

本書では、『ロジカルなスウィング作り』、『スウィングを劇的に変化させる3つのドリル』、『スコアをよくするための戦略を考える』など、目澤のメソッド、考え方を詳細に解説。 「自分だけのスウィング」を見つければ、もっと効率的に上達できる、スコアアップする!
(出版社ブックデータより)

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  • 発売日:  2021年09月02日頃
  • 著者/編集:  目澤秀憲
  • 出版社:  ゴルフダイジェスト社
  • 発行形態:  単行本
  • ページ数:  192p
  • ISBN:  9784772841931
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◆飛ばしたい!

 

 

最長406ヤード!浦大輔のゴルフ“かっ飛び”メソッド プラス50ヤードを可能にする飛ばしの新鉄則

浦 大輔

 

この本では、「力んで飛ばす」方法を解説しています。本を読み、その通りに練習してください。練習しているうちに、飛ばしに必要な身体の強さも身についてきます。そんな練習法も紹介しています。

プロゴルファーのスイングの外見をマネをして覚えるのもひとつの上達方法だが、「コックは何のために使うのか?」「右足は地面を蹴れているのか?」「右腰位置でインパクトできているか?」など、スイング動作一つ一つについてその目的、理由を解き明かしながら具体的な体の動かし方や使い方をわかりやすく展開されています。
(出版社ブックデータより)

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  • 発売日:  2021年09月17日頃
  • 著者/編集:  浦 大輔
  • 出版社:  日本文芸社
  • 発行形態:  単行本
  • ページ数:  128p
  • ISBN:  9784537219326
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最大効率「インパクト」で飛ばす! ゴルフスイング最強の教科書

菅原 大地

 

インパクトの瞬間に働いている力とはなにか? 物理学、力学を駆使し、最大効率でボールを飛ばすための「インパクト」を生み出す、科学的に正しいスイング・メカニズムを詳しく解説。身長・体重・握力すべて日本人男性の平均以下でも300ヤード超の飛距離を誇る、若手人気NO.1プロが伝授するゴルフスイング最強の教科書。
(出版社ブックデータより)

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    • 発売日:  2020年10月29日頃
    • 著者/編集:  菅原 大地
    • 出版社:  KADOKAWA
    • 発行形態:  単行本
    • ページ数:  208p
    • ISBN:  9784046049278
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◆スコアアップを目指す!

 

 

 

ラウンドレッスン日本一のプロが教える「ゴルフ脳」

小野寺誠

 

ラウンドレッスン日本一のプロゴルファーの超辛口レッスン。「読むラウンドレッスン」でスコアアップ。

「長いホールのティショット 10Y を欲張る愚か者」
「乗る気がしないのにその番手で打つの?」
「左がイヤだからって右向けばいいってわけじゃない」など、いつも辛口アドバイスな小野寺プロの言葉は、
アマチュアゴルファの心の奥にぐっと突き刺さるはず。
(出版社ブックデータより)

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  • 発売日:  2019年07月01日頃
  • 著者/編集:  小野寺誠
  • 出版社:  主婦の友社
  • 発行形態:  単行本
  • ページ数:  192p
  • ISBN:  9784074386536
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読むだけで5打縮まるゴルフIQ 
(エイムック EVEN責任編集)

 

ゴルフIQを高めることが上達の一番の近道だ! 
ゴルフは“耳と耳の間のスポーツ”と言われるほど、思考力がスコアメイクに大きく影響します。スイングが上達したからといって、それだけでスコアが良くなるわけではありません。そこで重要になるのが、「メンタル」、「スイング」、「マネジメント」の3要素で構成されるゴルフの知能指数=ゴルフIQです。
(出版社ブックデータより)

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  • 発売日:  2018年07月
  • レーベル:  エイムック EVEN責任編集
  • 出版社:  エイ出版社
  • 発行形態:  ムックその他
  • ページ数:  112p
  • ISBN:  9784777952182
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◆ルールと知識

 

 

ゴルフルール早わかり集2021-2022

林 孝之

 

“ルールのきもち”わかったも同然!イラストで見る。Q&Aでわかる。
「ルールを知っておくと、パパッと楽しくラウンドできる! スコアだって変わってくる! 」をコンセプトに、 わかりづらいゴルフ規則をイラストやQ&A方式で、やさしく解説。19年に内容が大幅に改訂されたゴルフルール。実際にプレーしてみて生じた疑問にも、2021年版はしっかり対応しています。
(出版社ブックデータより)

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  • 発売日:  2021年02月22日頃
  • 著者/編集:  林 孝之, ゴルフダイジェスト社
  • 出版社:  ゴルフダイジェスト社
  • 発行形態:  単行本
  • ページ数:  224p
  • ISBN:  9784772841900
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ビジネス教養としてのゴルフ

戸張 捷

 

一流のビジネスパーソンは、プレーを上達させるだけでなく、「教養』を持っている! 
本書は、ゴルフの接待・コンペなどに参加する際に必要な教養が身につく1冊です。
2019年からゴルフ規則が大幅に変更となりました。本書では、新しいルールはもちろん、「ゴルフの歴史」「マナー」「慣習」「用具の選び方」などもイラストつきで紹介します。
監修者は全米オープンなどメジャー大会の解説でおなじみの戸張捷氏。長年の経験や多くの大会もプロデュースしてきた知見から戸張氏だから知っているポイントも公開!
(出版社ブックデータより)

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      • 発売日:  2020年04月24日頃
      • 著者/編集:  戸張 捷, 造事務所
      • 出版社:  KADOKAWA
      • 発行形態:  単行本
      • ページ数:  208p
      • ISBN:  9784046043986
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◆偉大なるゴルファーに学ぶ

 

 

ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー

トレイシー スチュワート 

 

1999年10月25日、飛行機事故で大空に消えた天才ゴルファーを、あなたはおぼえていますか。最愛の妻が綴ったペイン・スチュワートの真実!全米で感動の嵐。
(bookデータベースより)

1999年6月に開催された『全米オープン』でメジャー大会3度目の優勝を果たしましたが、その4ヶ月後に飛行機事故で亡くなってしまったペイン・スチュワート。

出場する予定だった『PGAツアー選手権』の出場選手は訃報を知り、競技を中断して追悼式に参列しました。

ベレー帽とニッカポッカかトレードマークだった彼がどれほど仲間のプロゴルファーから尊敬され、偉大なゴルファーだったか、妻がエピソードをまじえて、彼の人間性を讃え書いた本です。

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  • 発売日:  2021年02月22日頃
  • 著者/編集:  林 孝之, ゴルフダイジェスト社
  • 出版社:  ゴルフダイジェスト社
  • 発行形態:  単行本
  • ページ数:  224p
  • ISBN:  9784772841900 
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モダン・ゴルフ ハンディ版 

ベン ホーガン (著), Ben Hogan (原著), 塩谷 紘 (翻訳)

往年のゴルファーならだれもが一度は目を通したゴルフ・レッスン書の不朽の名著『モダン・ゴルフ』

ゴルフ愛好家、必携の書
超ロングセラーのレッスン本
Ben Hogan ベン・ホーガン
『モダン・ゴルフ』

ゴルフ・レッスン書における”永遠のバイブル”
あらゆるゴルフのレッスンは、
“元祖”モダン・ゴルフに通ずる!
(Amazonより)

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        • 発売日:  2006年11月
        • 著者/編集:  ベン・ホーガン, 塩谷紘
        • 出版社:  ベースボール・マガジン社
        • 発行形態:  単行本
        • ページ数:  141p
        • ISBN:  9784583039244
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ブランド化は、上昇気流にのって。~サントリー・プレモルに見る市場のダイナミズム~

ゴルフモードカルチャー2

 

ビール事業に参入して40年余りの年月を経て黒字に転換したサントリー。その牽引役となったのは、ご存知『ザ・プレミアム・モルツ』(プレモル)である。

 

 

 

長年赤字に苦しんできたサントリーのビール部門が反転攻勢のきっかけとなったこの商品。

 

勝因は、徹底した高級化路線にある。

 

市場に高級ビールの商品が少なかっため、未成熟の高級ビール市場でシェアをとることができた。キリンビールの、『キリンラガービール』、アサヒビールの『アサヒスーパードライ』という看板商品は、一般市場向け。高級ビールは、サッポロビールの『ヱビスビール』位しかなく、ライバルの数が少なかったのである。

では、なぜサントリーは、高級ビール市場に商品を供給しようとしたのであろうか。

 

もともと『モルツ』ブランドは、一般市場向けの商品で、『ザ・プレミアム・モルツ』はそれを衣替えしたものだ。

 

2強と一定の固定ファンのいる『サッポロ黒ラベル』(サッポロビール)に挟まれた苦しい立ち位置だったとはいえ、高級化路線への転換は、一見するとリスクでしかないようにも映る。

 

しかし、『ザ・プレミアム・モルツ』の勝算は、ビール系商品の推移を正しく見極めた戦略の勝利である。サントリーは、しっかり勝ちのイメージをもっての転換だったのだ。

 

長引く不況は、消費者の財布の紐を固くし、嗜好品であるビールはその価格を厳しく見極められる商品となった。売れ筋は、発泡酒、さらには第3のビールへとシフトする。

 

物語はそこで終わらない。消費者は、味も満足度も落ちる発泡酒、第3のビールを飲み続けるうちに、「たまには、本格的なおいしいビールを飲みたい。頻繁に飲まないのであれば、少々高くてもいい」という考えを募らせていく。

 

各メーカーが売れ筋商品を追求していくうちに、消費者が自分たちの内面に「高級ビールへの渇望つまり、市場ニーズを形成していたのである」

 

「たまに飲むビールは、おいしいく高級なものを!」

 

ここで、ポイントとなるのは、その受け皿が、『ラガービール』や『スーパードライ』になりにくかったことにある。

 

消費者が、わかりやすく「これは高級ビールである」と認知する仕掛けがこれら2つには欠けていた。

 

それは、「名前」「色」「イメージ」で、そして、期待を裏切らない味である。

 

 

プレモルは、名前に「プレミアム」という高級感を喚起させる名前をいれ、商品のテーマカラーは、「ゴールド」を採用。テレビCMでも、金が目立つように工夫した。さらに、徹底した営業戦略で、高級レストランでの採用に尽力している。

 

高級化路線へ舵を切る決断さえできれば、日本のメーカーの技術力をもってすれば、高級ビールとして差別化できるビールは、高すぎる壁とはなりにくい。

それは、『ザ・プレミアム・モルツ』の味をもってして証明されている。

 

そして、この相乗効果として、プレモルはブランド化にも成功した。ブランド化は、言い換えると高級イメージ化でもある。高額商品は、イメージを売る、夢を売ることでもある。 『シャネル』しかり、『グッチ』しかりである。

 

日本のビール市場に少なかった高級ビール市場。それを自ら開拓し、自らをブランド化するまでに牽引したプレモル。

 

キリンビールやアサヒビールなどの先発の勝者からプレモルがうまれなかったことは、マーケットのダイナミックさを感じる。

 

言い換えると、成功したビジネスモデルは、つねに破綻の危険に晒されているとも言える。

 

未来に確定していることは何もない。これはビジネスと厳しい掟でもある。

ニューヨーク、プラザホテル。歴史と名作の片鱗。


Plaza Hotel / Erik Daniel Drost

ニューヨーク五番街。セントラルパーク沿いに歩を南に進める。NY市民の憩い場を端を右に折れ、この通りを西に1ブロック歩くと、歴史の舞台にたどり着く。それが「プラザ・ホテル」である。

 

1985年。中曽根内閣の大蔵大臣、竹下登氏はこの年の初秋、プラザホテルにいた。当時の先進5ヶ国(米、英、日、仏、西独)の蔵相・中央銀行総裁が集ったこの会議ためである。この場で、「ドルの救済を目的とする円高ドル安誘導」を承認。基軸通貨として金の裏づけをなくしたニクソンショック以来の金融界の大事件となった。「ドルは弱くしてもやむを得ない」、それを意味することを正しく理解できていた日本人はほとんどいなかったであろう。日本経済の混迷の口火を切った会議でもあった。

 

これを契機に日本は内需拡大政策に舵を切る。バブル時代の夜明けである。すでに低成長期に入っていた日本。有力な投資先がないなかでの内需拡大政策は、必然的に「土地神話」にすがりつくように不動産市場へ資金が流れ込んだ。成長を伴わない過剰な投機の行き着く未来は破綻でしかなかった。

 

この世界的な金融システムの微調整は、おおくの人の人生を変えたことであろう。それが、このホテルの部屋で決められたことが興味深い。

 

 

1959年公開のアルフレッド・ヒッチコックの名作『北北西に進路を取れ』(North by northwest)は、このホテルでロケが行われた。あえてセットを組まなかったのは、ヒッチコックの意向とされる。主演のケーリー・グラント(『めぐり逢い』『シャレード』)は実際にこのホテルに滞在していた。
ヒッチコックがこのホテル内で描いたシーンは驚くほどシンプル。ハリウッドから一団をなしてニューヨークまで来る必然性を感じさせない。しかし、実際にこのホテルで撮られた事が、画面の隅々までに臨場感を与えている。ロケであったことが、ホテル内での動きをもフィルムに焼き付けることができている。ヒッチコックの狙いが見えてくる。架空のスパイを実在するスパイと誤解されるシーンは、当時のニューヨークの雰囲気をも今に伝える名シーンだ。
プラザ合意に関わった竹下氏も、ヒッチコックもケーリー・グラントも今はこの世にはない。当時の様子を知ることができる手がかりはこのホテルの醸し出す雰囲気だけ・・・。そんな日もまもなくである。
歴史の舞台と名作の一翼を担った陰の主役は今日も、淡々と宿泊者をやさしく迎えている。