くりかえしてうまくなる。DRILLのツボ!Ⅳ
効果的な練習を繰り返して、上達を目指す、「くりかえしてうまくなる。DRILLのツボ!」。今回から、新展開です。
新シリーズで扱うのは、かかし素振り?ともいうべき、両足をそろえて行う素振りです。 写真のように、両足をそろえて立ち、その姿勢から素振りをします。
Golf Swing / danperry.com
古くからよく知られたドリルですが、効果はバツグンです。
このドリルがなぜよいのかを理解しておきましょう。なぜなら、理解している、理解していないは、効果に大きく影響を与えるものだからです。
このドリルのポイント、身につけるべき事柄をまとめておきましょう。 今回は、テークバックからトップまでです。
(1)大切な膝のゆとり
両足をそろえて立ったときに、まず感じてほしいのは、バランスへの意識です。両足をそろえていますから、膝にゆとりがないと、上半身を動かす動作はできないことがわかると思います。ですので、膝にサスペンションのような役割を与える意識を持つことがポイントです。
膝のゆとりは、バランスを保つ役割として重要だということを理解してほしいと思います。
(2)テークバックの腕の動き
このドリルでは、テークバックのときの腕の動きを、身につけることができます。特にスエーで悩んでいるゴルファーはぜひ、ここを意識してください。
テークバック時に、クラブが右に流れると、立っていることが難しくなります。試しにわざとクラブを右に流してみてください。身体はクラブに引っ張られるように、右へ倒れます。
ですから、どこかのタイミングで、腕を振り上げないといけない。それが、どのタイミングでクラブを上にあげていけばよいのかのコツを感覚としてつかむには、最適なドリルです。
また、アイアンのようなコックを使うスイングの場合は、コックを入れるタイミングも同時につかんでいきましょう。
(3)腰の回転の重要性
また、腰の回転の重要性を理解する点でも重要なドリルです。腰の回転とは、お尻の動き。お尻がしっかり回りきれれば、背中はターゲットの方向を向きます。
このように、理想的な捻転をうみだすための腰の感覚を何度も素振りをすることでつかんでいきましょう。