【旅先でのお金】海外で「日本円で払いますか?」と聞かれたら?
海外のお店やホテルでカードを使うと、「現地通貨と日本円、どちらで支払いますか?」と聞かれることがあります。日本円なら金額がひと目でわかって安心!と思いがちですが、ちょっと待って。これは「DCC(Dynamic Currency Conversion)」と呼ばれる仕組みで、日本円を選ぶと、お店や決済サービス側が提示する換算レートなどが適用されます。便利な一方、現地通貨で決済するより割高になるケースも。いつか海外へ出かけたときに慌てないよう、知っているだけで役立つカード決済と旅先のお金の基本をご紹介します。
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◆DCC(Dynamic Currency Conversion)とは
DCC(Dynamic Currency Conversion/動的通貨換算)とは、海外でカードを利用するとき、現地通貨ではなく「自国の通貨」で支払額を確定できるサービスです。 たとえば、海外のお店でカードを使った際、決済端末に「現地通貨で支払う」「日本円で支払う」という選択肢が表示されることがあります。日本円を選べば、その場で「結局いくら払うのか」がわかるのがメリット。ただし、その換算には店舗やDCCサービス提供者側が提示する為替レートや手数料(マークアップ)が含まれることがあります。 つまり、「日本円表示だから安心」とすぐに選ぶのではなく、提示されたレートや手数料を確認することが大切です。
◆「日本円」と「現地通貨」、どちらを選ぶ?
海外でカード決済をする際、「JPY(日本円)」と「現地通貨」のどちらかを選ぶ画面が表示されたら、基本的には現地通貨を選ぶのがおすすめです。 たとえば、アメリカなら「USD」、ヨーロッパのユーロ圏なら「EUR」を選びます。現地通貨を選んだ場合は、カード会社などが定める為替レートで日本円に換算され、海外利用に伴う手数料などを加えた金額が請求されます。一方、日本円を選ぶDCCでは、その場で支払額がわかる便利さはありますが、加盟店やDCCサービス提供者側が設定した換算レートやマークアップが適用されるため、結果的に割高になる場合があります。 「日本のカードだから日本円」ではなく、「海外ではまず現地通貨」と覚えておくと、いざというとき迷いにくくなります。
◆便利なのに、なぜ「現地通貨」がおすすめ?
「日本円で支払えるサービスなのに、日本円を選ばない方がいいの?」と不思議に思いますよね。DCCのメリットは、支払いの時点で日本円の金額が確定すること。「これ、日本円でいくら?」と計算する必要がなく、為替レートの変動を気にせず支払える便利なサービスです。 ただし、日本円への換算はカードを発行した会社ではなく、加盟店やATM側のDCCサービスを通して行われ、そのレートには手数料やマークアップが含まれることがあります。そのため、現地通貨で決済し、カード会社側で換算してもらう方が有利になるケースが多いのです。 DCCは決して「怪しいサービス」ではありませんが、便利さと引き換えに換算コストが高くなる可能性があることは覚えておきたいポイント。決済画面に「JPY(日本円)」と「現地通貨」が表示されたら、反射的に日本円を選ばず、レートや手数料を確認しましょう。
DCCの仕組みがわかれば、海外でカードを使うときの迷いがひとつ減ります。でも、旅先でのお金のトラブルはそれだけではありません。「いつも使っているカードが通らない」「スマートフォンで決済できない」といったことも。ここからは、海外で慌てないために準備しておきたい支払いの備えを見ていきましょう。
◆海外でカードが突然使えない!なぜ?
日本ではいつも問題なく使えているカードが、海外で突然使えない――そんなこともあります。原因のひとつが、カード会社による「不正利用検知」。普段と異なる国や高額な買い物などを不審な利用と判断し、安全のため一時的に決済を止めることがあります。 ほかにも、利用限度額の超過、暗証番号(PIN)の入力ミス、カードのICチップや店舗の決済端末・通信の不具合、その店がカードブランドに対応していないなど、原因はさまざま。
出発前には、カードの有効期限や利用可能額、暗証番号を確認し、カード会社のアプリや連絡先もチェックしておきましょう。海外利用の通知が届いたとき、すぐ確認できるようにしておくことも大切です。
◆カードは2枚以上、できればブランドも分けて
海外旅行では、クレジットカードを1枚だけに頼らず、できれば2枚以上用意しておくと安心です。1枚が不正利用検知などで一時的に使えなくなっても、別のカードで支払うことができます。 さらに、Visa、Mastercard、JCB、American Expressなど、国際ブランドを分けておくのもポイント。お店によって利用できるブランドが異なるため、異なるブランドを持っていれば選択肢が広がります。また、複数のカードをすべて同じ財布に入れてしまうと、財布を紛失したときに一度に失うことに。メインのカードは財布、予備のカードは別の安全な場所へ分散して持っておくと、いざというときの備えになります。
◆スマホ決済だけに頼らない

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海外でも、Apple PayやGoogle Payなどのスマホ決済が利用できる場所は増えています。財布からカードを出さずに支払えて便利ですが、スマートフォンだけに頼るのは禁物。紛失や故障、バッテリー切れなどで、突然使えなくなる可能性もあります。 また、日本でスマホに登録して使えているカードでも、渡航先のすべてのお店や決済端末で同じように使えるとは限りません。スマホ決済は便利な「選択肢のひとつ」と考え、現物のクレジットカードや少額の現金も用意しておきましょう。 旅先で大切なのは、支払い方法をひとつに絞らないこと。カード+スマホ+少額の現金と複数の手段を持っておけば、ひとつが使えないときにも慌てずに済みます。
◆少額の現金も持っておこう
キャッシュレス化が進んだ国でも、現金をまったく持たずに旅をするのは少し心配です。小さなお店や市場などでカードが使えなかったり、決済端末や通信のトラブルで一時的にカード決済ができなくなったりすることもあります。そこで、現地通貨の現金も少額用意しておきましょう。たくさん持ち歩く必要はなく、「カードが使えないときの予備」と考える程度で十分。カードと同様、現金も一か所にまとめず、財布と別の場所に分けておくと安心です。
国や地域によってキャッシュレス事情は大きく異なるため、出発前に現地の支払い事情を調べておくのもおすすめです。
◆ATMで現金を引き出すときにもDCCに注意

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旅先で現地通貨が必要になり、ATMでクレジットカードやデビットカードを使って現金を引き出すこともあるでしょう。実は、ここでもDCCが登場することがあります。画面に「日本円(JPY)で換算して引き出す」「現地通貨で引き出す」といった選択肢が表示されたら、基本は現地通貨を選択。日本円を選ぶと、ATM運営会社などが設定した為替レートやマークアップが適用され、割高になる場合があります。
さらにATMでは、DCCとは別にATM利用手数料がかかることも。画面に表示される金額や手数料をよく確認し、納得できなければ取引を中止することもできます。 お店でもATMでも覚えておきたい合言葉は、「日本円が表示されても、まず現地通貨を確認!」。知っているだけで、旅先での余計な出費を防ぐ助けになります。




