フィットしたゴルフシューズの選び方。
安定したショットを打つためには、自分にフィットしたゴルフシューズを選ぶことがとても重要です。クラブの次に重要なアイテムと言えるでしょう。スニーカーとの大きな違いは、グリップ力にあります。とは言え、ゴルフシューズには様々種類があり、どれを選んでいいか迷います。今回は、スキルに応じた選び方などを紹介いたしますので、新調をお考えの方は、参考にして下さい。
画像:iStock
★★★
ゴルフシューズ最大の特徴は、グリップ力にあります。滑る芝の上でも、傾斜があっても、しっかり掴んで滑らないようにできています。そして、結構長時間歩くことになる為、足に負担のないものを選ぶことがポイントとなってきます。デザインも大事ですが、シューズに関しては機能面でいくつか候補を絞って、そこから気に入ったデザインを選ぶ方が無難です。まずは、どんな種類があるかご紹介します。
- 1. ソール(靴底)の違い
ゴルフは芝の上のスポーツ。いかに滑らずにしっかり踏ん張れるかは、大事なポイントです。斜面やバンカーといった場所からのショットは、不安定になることもあり、どんなケースにも対応していることが重要です。ソールには大きく分けて、ソフトスパイクとスパイクレスがあります。
<ソフトスパイク>
ソールに取り外しができる樹脂製のスパイク(鋲)がついており、グリップ力に優れているため、雨の日でも滑りにくく、アップダウンのあるコースでも安定感を発揮します。本格的にゴルフを楽しみたい方は、ソフトスパイクの方がお勧めです。
<スパイクレス>
スニーカーのようなデザインで、ソール部分に大きな溝や突起がついていて、芝の上でも滑りにくくなっています。ソールが柔らかいため、長時間履いていても疲れにくく、練習場などそのまま履いていける気軽さがあります。
2. 締め方
ゴルフシューズには、一般的な靴紐で締めるタイプのほかに、近年はダイヤル式で簡単に着脱できるシューズが主流になってきています。
<ダイヤルタイプ>
靴紐タイプと比較すると効果にはなりますが、ワンタッチで締めたり緩めたり、均一にしっかりホールドできるので、フィット感の調整が早くて楽にできます。ダイヤルが後ろか前か、どこに着いているかで、操作のしやすさが変わってきます。
<靴紐タイプ>
シューズは消耗品なので、価格が気になったり、スニーカーのように色々と楽しみたい方は、靴紐タイプをおすすめします。着脱が面倒ではありますが、自分で好みの締め具合にできます。
3. 素材
ゴルフシューズのアッパーは、足の甲の部分にあたります。アッパー素材は、主に天然皮革・合成皮革の2種類がメインになります。屋外スポーツは、シューズの履きやすさに加え、耐久性やお手入れの手軽さも選ぶ時のポイントになってきます。
<天然皮革>
柔らかく、使うほどに履き馴染みがよくなり、お手入れをしっかり行うことで長く愛用できます。天然素材であるため、水に弱く雨の日には不向きです。高級なイメージもあり、「ゴルフ」というファッションにも興味がある方におすすめです。
<合成皮革>
天然皮革に比べて値段が安く、お手入れも簡単にできるため、気軽に使いやすいのが魅力です。合成皮革でもさらに種類が色々あります。
・マイクロファイバーPUレザー
柔らかく、モチモチした肌触りが心地よく、見た目も質感も本革に近いので高級感もあります。はっ水性はありますが、水には弱く、乾拭きでのメンテナンスが必要です。
・PVCレザー
耐久性を選ぶならこれ。防汚性、抗菌性も備え、価格面から見てもコストパフォーマンスが良いです。ただし、経年劣化で表面が割れてくることがあります。
・ニット素材
履き心地が軽く、通気性に優れています。ニット素材は水に弱く、濡れると中まで染み込んできてしまうため、雨の日には不向きです。ただし軽やかさは抜群で、スパイクレスシューズの素材に使われることが多いです。
4. 選び方
<初心者のシューズの選び方>
ゴルフシューズは1万円~3万円といったところが相場です。各ブランドから様々なゴルフシューズが発売されていますが、ゴルフ初心者は、まずは1万円前後のエントリーモデルを選ぶのがいいでしょう。本格的にゴルフを始めるまでの最初の一足となりますので、気軽さは大事です。デザインも一般的なスニーカーと似たような雰囲気のスパイクレスを選ぶと、普段使いもでき、車の運転にも差し支えがありません。その上、しっかりとしたグリップ力もあり、軽量なので、長時間歩くことになっても疲れにくいでしょう。
<中級者・上級者のシューズの選び方>
中級・上級者の方は、ソールの硬さにも注目してみましょう。柔らかいソールには、足の指の自由度があるため、自力での踏ん張りが効くというメリットがありますが、柔らかすぎると、踏ん張った際に力が逃げてしまいます。飛びと安定性を重視するなら、ある程、硬いソールを選ぶ事をおすすめします。硬いソールのシューズは、足元が安定するので、スイングの際、反発力がクラブに伝わりやすく、強いショットを打つことが出来るというメリットがあります。
スパイクは着いていた方が滑りにくく、スイングがより安定します。ある程度ラウンドの機会もある中級者・上級者には、スニーカータイプよりも天然皮革か合皮の硬さのあるソフトスパイクがおすすめです。履き心地では、柔らかい本革ですが、高価でお手入れも必要になることがデメリットです。
5. 購入時に気をつけること
自分の好きなブランドを使用できれば自然とモチベーションも上がっていくでしょう。ゴルフシューズを選ぶ際は、ブランドやモデルにより履き心地が異なります。ダイヤル式ならフィット感も試したいところです。可能なら店頭でのフィッティングと店員さんからアドバイスをもらうことをおすすめします。シューズ購入の際は、なるべく足が浮腫んでいる午後(夕方)に行きます。ゴルフソックスを履いて、必ず両足ともに試着します。
プレーを重視するのか?ファッション性も意識した2足目なのか?雨の日に対応するものを探しているのか、先に目的をイメージしてから選ぶと失敗がありません。
試着せずにネットで購入する場合は、足長・足幅・甲の高さを考慮して少し大きめを選ぶのがベターです。
6. シューズバッグを使う
シューズの型崩れを防ぎ、長持ちさせるにはゴルフシューズ専用のシューズバッグを活用しましょう。シューズバッグを使えば、ゴルフバッグを汚すこともありません。シューズバッグには、型崩れを防ぐ箱型タイプとコンパクトに使える袋型があります。