世界の名プレイヤー 【今月のお言葉】No,26 フィル・ミケルソン
ゴルフを愛し、ゴルフの神様に愛された世界の名プレイヤーたちの珠玉の名言
ひたむきに練習した時、闘いに挑む時、勝利した時、思わぬ結果が出た時、あの日あの時、あのプレイヤーは何を思っただろう。
その言葉が生まれたのは、グリーンの上だったかもしれない、ふと空を仰ぎ見た時かもしれない、または何もしない時?
ゴルフの上達のヒントに。ビジネスの上でも、ひらめきのヒントに。
ゴルフを極めし者たちの生きた言葉を感じてみよう。
第26回は、
希望をありがとう!
50歳で全米プロ優勝を果たした“ビッグ レフティー”
★フィル・ミケルソン
出身:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンディエゴ
生年月日:1970年6月16日
「50って単なる数字でしかないから、何も変わらない。
僕の前にはまだまだたくさんの時間があるし、
まだまだたくさんのことができる」
画像:Wikipedia
2020年、50歳を迎えるミケルソン選手が語った言葉です。50は単なる数字でしかないことを証明するかのように今年5月、最年長記録で全米プロ優勝を果たしました。これには勇気や希望をもらった人も多いのではないでしょうか。
ミケルソン選手は、生後18カ月でボールを打ち始めます。日常では右利きですが、海軍パイロットだった父親のスイングを鏡に映すように真似て覚えたため、ゴルフに限ってはレフティになったとか。アリゾナ州立大時代の1990年に「全米アマチュア選手権」を制し、翌91年には米ツアー「ノーザンテレコム」でアマ優勝。大学卒業後の92年にプロ転向し、翌年93年には「ビュイック招待」でプロ初勝利を果たします。
しかし、20代で何度もタイトル獲得のチャンスを逃し“無冠の帝王”とも呼ばれたことも。2004年ようやくマスターズで勝利し、汚名を返上します。05年「全米プロ」で完全優勝、タイガー・ウッズと人気を二分する世界のビッグレフティと呼ばれ、2012年にゴルフ殿堂入りとなりました。
シャフトのしなりを生かした効率的なスイングで、50歳を超えた今も300ヤードを飛ばせるのは驚異的。ドライバーからウエッジまで同じリズムで振れるそのスイングは、研究のし甲斐がありそうです。
スーパースターのこれからの活躍も応援しつつ、期待が高まります。