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世界の名プレイヤー 【今月のお言葉】No,58 トム・カイト

 

 

 

ゴルフを愛し、ゴルフの神様に愛された世界の名プレイヤーたちの珠玉の名言

 

ひたむきに練習した時、闘いに挑む時、勝利した時、思わぬ結果が出た時、あの日あの時、あのプレイヤーは何を思っただろう。
その言葉が生まれたのは、グリーンの上だったかもしれない、ふと空を仰ぎ見た時かもしれない、または何もしない時?

 

ゴルフの上達のヒントに。ビジネスの上でも、ひらめきのヒントに。
ゴルフを極めし者たちの生きた言葉を感じてみよう。

 

 

 

第58回は、

 

史上最も偉大なショートアイアンプレーヤー

 

★トム・カイト

Tom Kite

 

出身:アメリカ合衆国テキサス州オースティン
生年月日:1949年12月9日〜

 

 


  • 極限の緊張で心も体も震える。この震えが僕は愉しいし、
    どんなに素晴らしい気持ちか他人にはわからないだろう。

     

 

 

 

出典:United States Golf Association (USGA)

 

 

 

アメリカのプロゴルファーであり、ゴルフコース建築家でもあるトム・カイトは、テキサス州マッキーニーで生まれました。6歳でゴルフを始め、11歳で最初のトーナメントで優勝し、その後、奨学金でテキサス大学へ進学。4年間で9つの大学トーナメントで優勝しています。

 

プロに転向したのは1972年。トム・カイトは、ゴルフに様々な革新をもたらします。例えば、スポーツ心理学を取り入れたり、ゲーム上達のために体重を重視したり、3本目のウエッジをゴルフバッグに装備したのも彼が最初でした。また、部分的に失明した彼は、レーザー手術を受けて、プロとしてのキャリアを継続したと言われています。

 

トム・カイトのゴルフは、無謀な賭けのようなことは行わず、ひとつずつ積み上げていくような堅実さが特徴です。派手さはないものの、独自のスタイルを貫き、1981年と 1989年にツアーの最多賞金獲得者となります。全盛期、ショートアイアンでは、彼に匹敵する者はなく、ジョニー・ミラーは彼を「史上最も偉大なショートアイアンプレーヤー」と称賛しています。

 

2005年のPGAツアーでは、ブーズ・アレン・クラシックを1打差でリードし、55歳で最終ラウンドに進んでいましたが、順位を落としてセルヒオ・ガルシアと7打差の13位タイに終わりました。もしトム・カイトがリードを保つことができていたら、PGAツアー最年長優勝者としてサム・スニードの記録を3年上回っていたと言われています。

 

常に冷静で淡々としたゴルフで、正統派の愛好家たちの支持を受けていたトム・カイトは、ゴルフ殿堂入りも果たしている名プレーヤーの一人です。1992年ペブルビーチで行われた全米オープンでは、極限の状況でミラクルショットを放ち優勝。冷静さの裏側の感情がどういったものか、それが今回の名言です。

 

 

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