夢の舞台 オーガスタ・ナショナルGCとは。松山英樹全プレー振り返り【リンク】
ゴルフに馴染みがない人も含め日本全体が湧いた松山英樹プロの偉業。ついに厚い壁を破りました。参戦から89年の悲願、この優勝でマスターズ覇者に贈られるグリーンジャケットに袖を通す初のアジア人選手になりました。つかんだその栄光に、一緒に涙し大きな感動が広がりましたね。マスターズ・トーナメントというのは、ゴルフを知る者にとっては言わずもがな憧れの大会。その夢の舞台となるオーガスタナショナルGCは、まさに聖地です。今回はこの素晴らしきコースについてお伝えし、末尾には、松山選手のプレーの全てを振り返るリンクを貼っていますので、どうぞお楽しみください。
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オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは、アメリカのジョージア州オーガスタにあるゴルフ場です。
毎年4月上旬に開かれるマスターズ・トーナメントの開催コースとして名高く、1932年、ボビー・ジョーンズとゴルフコース設計家アリスター・マッケンジーとの設計によってオープンしました。
● コース/7475ヤード・パー72(プライベート)
● 芝/ベント
一般人はまずプレーできない
プライベート・コースのため、コース会員の同伴か、マスターズの運営ボランティアなどでないと一般人はプレーできず、一般人がプレーするのも大変に難しいものとなります。政財界の重鎮達がその名を連ねますが、約300名と言われるそのメンバーのリストが表に出ることはありません。
開設以来、女性会員は認められていませんでした。そのため激しく批判されたこともたびたびあったということです。現在は元アメリカ合衆国国務長官のコンドリーザ・ライスと実業家のダーラ・ムーアの2人が会員として認められ、2019年からは女性アマチュア選手によって争われる「オーガスタ・ナショナル女子アマチュアゴルフ選手権」が開催されています。
庭園のように美しい
元は果樹園だったというオーガスタナショナルGCは、どこを切り取っても絵になる美しさ。鮮やかに輝くライグラス、バンカーを形作る白い砂のコントラスト、季節折々に咲く花々、クリークに架かる橋など、その景観は素晴らしいものです。13番コースに咲き乱れるアザレア(西洋ツツジ)は、その数1600本。マスターズの時期に花が満開になるよう植栽され、世界屈指の美しさと言われています。プレイヤーにとっては「マスターズ」を意識させ、胸が高鳴るシンボルと言えるでしょう。
“ガラスのグリーン”
「オーガスタのグリーンには魔女が棲む」と喩えられるほど、難易度の高いことで有名です。
グリーンは小さな傾斜と大きな傾斜が重なりあっており、読みが難しくしかも超高速。なかなか止まらないので「ガラスのグリーン」とも呼ばれています。
アーメンコーナー
神に祈らなければ無事に通れないと言われるほど難しい11番、12番、13番ホールは「アーメンコーナー」と呼ばれています。そこまでは良かったのにアーメンコーナーで大叩きし、順位が大きく入れ替わることがあり、マスターズの醍醐味はここにあるといってよいでしょう。突如牙を剝く池、上空で舞う風、トッププロたちでも読みが難しく、ここを恐れることなくプレーできるかが、栄光を手にするか否か鍵になります。
記念の橋
■ホーガンブリッジ
ベン・ホーガンが当時(1953年大会)の最少となる274ストロークでラウンドしたことを記念して12番ホールに建設された橋です。
■ネルソンブリッジ
バイロン・ネルソンが1937年大会で大逆転して優勝したことを記念して13番ホールに建設された橋です。
■サラゼンブリッジ
マスターズを不動のトーナメントにするキッカケになった1935年大会のジーン・サラゼンのダブルイーグルを記念して15番ホールに建設された橋です。
ホールごとにその地に木や花の名前がついている
■1番ホール/Tea Olive
455ヤード パー4
■2番ホール/Pink Dogwood(桃色のハナミズキ)
575ヤード パー5
■3番ホール/Flowering Peach(桃の花)
350ヤード パー4
■4番ホール/Flowering Crab Apple(野生のリンゴの花)
240ヤード パー3
■5番ホール/Magnolia(マグノリア)
455ヤード パー4
■6番ホール/Juniper(ジュニパー)
180ヤード パー3
■7番ホール/Pampas(シロガネヨシ)
450ヤード パー4
■8番ホール/Yellow Jasmine(イエロージャスミン)
570ヤード パー5
■9番ホール/Carolina Cherry(カロライナチェリー)
460ヤード パー4
■10番ホール/Camellia(カメリア/椿)
495ヤード パー4
■11番ホール/White Dogwood(白いハナミズキ)
505ヤード パー4
■12番ホール/Golden Bell(ゴールデンベル/レンギョウ)
155ヤード パー3
■13番ホール/Azalea(アザレア/西洋ツツジ)
510ヤード パー5
■14番ホール/Chinese Fir(チャイニーズ・ファー/もみの木)
440ヤード パー4
■15番ホール/Firethorn(フィレットホーン/さんざし)
530ヤード パー5
■16番ホール/Redbud(レッドバッド/ハナズオウ)
170ヤード パー3
■17番ホール/Nandina(ナンディナ/南天)
440ヤード パー4
■18番ホール/Holly(西洋ヒイラギ)
465ヤード パー4
松山英樹が解説するコースガイド・マスターズ2021
GDOゴルフダイジェスト・オンラインでは、マスターズチャンピオンの特設ページが設けられ、松山英樹本人による18ホール全ての攻略ポイントと解説を詳しく見ることができます。
→興味のある方はこちら
マスターズ公式サイトで振り返る
2021マスターズ公式HPで、松山英樹のプレー全てを見ることができます。上記松山自身によるコースガイドと併せて見ると、よりわかりやすく振り返ることができます。
松山英樹の全プレーはこちら
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