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【ゴルフに潜む危険】安全にゴルフを楽しもう!その1 “打ち込み”

ゴルフ場でのハプニングにヒヤッとしたことはありませんか? 実はゴルフには、危険も潜んでいます。初心者だからと許されるものではなく、中には重篤なケースも。緑の中で開放感と爽快感を感じ、春は特にゴルフの醍醐味を味わえるシーズン。ゴルフ場も混んできます。今回は、【ゴルフに潜む危険】その1として、「打ち込み」についてお伝えします。ゴルフに出かける機会が増えるその前に、ゴルフには危険も伴うことを知って、安全にゴルフを楽しみましょう。

 

 

 

 

 

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  1. ◆打ち込みは最もやってはいけない行為

     

    前の組がまだコース上に打てば届く距離にいるにも関わらず、ショットしてしまう行為のことを「打ち込み」と言います。ゴルフは自分たちの組だけでなく、前後の組への気遣いも重要です。

     

    ショットした打球が前の組のプレーヤーに直接当たってしまったら、これは取り返しのつかない事故につながる危険性があり、ゴルフ場で最も危険な人為的な行為となります。「打ち込み」は絶対にしてはいけません。この行為への警鐘は、ゴルフ規則第1章エチケットにも明記されています。

     

    ゴルフのドライバーショットの初速は、一般プレーヤーで時速約200km/h。プロゴルファーになると時速約250km/hと言われています。このスピードで飛んできた固いゴルフボールが人に当たれば、怪我だけではすまない可能性があります。重篤なケースとして、死亡事故も実際に起こっています。それだけの危険を承知していたとしても、思いがけなく打球事故は起こってしまうものです。

     

     

     

    <打ち込みをしないために>

     

    ◆自分の飛距離を把握しておく

     

    ドライバーは「飛ぶ」と誰もが把握していますが、アイアンになると、その意識が薄れがちになります。日頃から、自分の不距離を把握しておきましょう。不調で「今日は飛ばない」と思っても、風があり、思わず飛んでしまうこともあります。「こんなに飛ぶとは思わなかった」と言っても、手遅れになります。クラブを新調した時も、気持ちは高揚しますが、注意が必要です。

     

     

    ◆前の組がセカンドショットを打つのを待つ。カートの位置は重要。

     

    前の組がセカンドショットを打ち終わり、カートに乗り込み、移動を開始したことを確認してから、ティーショットの準備をしましょう。ティーショットの位置が見えない、距離的に怪しい場合は打たないで様子を見た方が無難です。双方ともカートの位置で確認する、されることが多いと把握しておきましょう。

    カートは常に自分たちの後ろという認識を持っていると、不用意な事故を防ぐ予防策になります。

     

     

    画像:iStock

     

     

     

    ◆ファストプレーを心がける

     

    プレーファストが原則のゴルフでは、フェアウェイでのショットはカートからある程度の残り距離を考えて、クラブを複数本持って行くことがマナーです。1本だけ持って行ってミスショットをしたり、残り距離が合わなかったりすると、再度カートまでクラブを取りにいくことに。これを繰り返しているとスロープレーの対象になってしまいます。初心者は特に、複数本持ち歩くようにしてください。クラブ同様、ボールも2~3個用意しておきましょう。スロープレーを防ぐことは上達にもつながると心得ましょう。

     

     

    画像:iStock

     

     

     

    <打ち込んでしまったら>

     

     

  2. ◆「ファー」と叫ぶ

     

    打ち込むような危険なミスボールを打ってしまった際には、大きな「ファー」と大きい声で知らせます。そして、「ファー」が聞こえた時には、とっさに自分の身を守る動作をすることをイメージしておきましょう。

     

     

    ◆速やかに謝罪する

     

    ボールが直撃しない位置に落ちたとしても、前の組の近くに落ちてしまったなと感じたり、前の組のプレーヤーが驚いた仕草を見せたりしたら、速やかに謝罪することが大切です。直撃の危険がなかったとしても、不安や不快な思いをさせたら、それはマナー違反になります。指摘されてから謝るのでは遅いことを肝に銘じておきましょう。

     

    「ファー」と知らせた後、「すみません!」と、手を上げるなり、キャップを脱いで頭を下げるなりのジェスチャーで謝罪の気持ちを表しましょう。必ず、次のホールまでに前の組まで行き、直接謝罪するようにしてください。「あとで謝ろう」という対応は、自分本位であって有効な手段ではありません。そして、即座に謝るのは当然ですが、なるべく組全員で謝るようにすると効果的です。

 

 

◆重大な事故になってしまったら

 

その場で動けないほどの重大な事故になってしまった場合には、ただちにプレーを中断してゴルフ場のスタッフに知らせてください。迅速な対応が必要です。軽傷の場合でもなるべくプレーは続行させずに一度、医師の診断を仰ぐ方が良策です。

 

 

 

<打ち込まれたら>

 

 

◆打ち込まれたことを後ろに伝える

 

距離は離れていますが、打ち込まれた位置で後ろを振り向く、大きく❌のゼスチャーで知らせるなどで知らせ、2回目の打ち込みを防ぎましょう。たち悪く、何度も打ち込んでくる場合は、打ち込んでいる認識がないと思われます。キャディやゴルフ場スタッフに伝えトラブルを回避しましょう。

 

 

◆冷静な対応を

 

ゴルフは、紳士、淑女のスポーツです。ゴルフ場は社交の場でもあります。語気が強くなるのは仕方がないことかもしれませんが、謝罪しているのに納得せず、怒りを収められずにいると謝罪した方も感情的になってきます。口論から殴り合いのトラブルに発展してしまうケースもあり、前後のトラブルがゴルフ場全体に影響することもあります。謝ってもらえないなど納得がいかない時は、ゴルフ場スタッフに任せましょう。

 

 

画像:iStock

 

 

 

細心の注意を払っていたとしても、「打球事故は100%起こらない!」なんていうことはあり得ません。打ち込んだ本人は、「ちょっと足もとに転がっただけだから、大したことない」と考えがちですが、打ち込まれた側は、大変不愉快な出来事となります。双方に後味の悪いゴルフにならないよう、気持ちを引き締めて、ゴルフを楽しみましょう。

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