ゴルファーニュース 2012/10/24
ゴルフのキソ!!~基礎基本を徹底!~
nadav swing / digitalshay
理論は、それがつくられるプロセスを体感してはじめて意味を持つものである。
「ゴルフのスイングは下半身からつくる」。初心者を除くすべてのゴルファーの常識。しかし、それを実践できているゴルファーになると・・・その数は急激に怪しくなる。正しいことを「知っている(解っている)」のに「出来ない」のは、何故なのか。それは、
「下半身からスイングをつくることの重要性を体感できていない」からである。
ここで前回の内容を振り返ろう。素振りの効用である。スイング崩壊の危険性をもつ「ボールがうまく当たらないことへの恐怖」は、素振りを繰り返すことによって得られた「自分のスイングへの自信」によって克服するしかない。そんな内容である。地味な素振り。楽しくない素振り。そんな単調な作業だが、ここで今回のお話とつながってくる。
素振りをした後、どこが疲れているだろうか?
もし、腕が疲れているのであれば「下半身からスイングをつくることの重要性を体感できていない」といえるだろう。腕でスイングすればなんとなるという意識が残っているのである。そんな人は、そこからさらに振りこんでみるといい。
そうすると、腕だけではスイングが出来ないということに気がつくはずだ。さらに、下半身を使う方が力強いスイングが出来、安定性と再現性も高い。下半身からスイングをつくることがいかに合理的か解るだろう。
理論を身につける近道は、そのプロセスを体感してみることである。そうするとその理論の骨格をつかむことができる。素振りをして、腕が疲れるゴルファーは、「下半身でスイングをしなければいけない」と意識が生まれるまで振りこむことである。その意識の芽生えこそが、成長を促進させる秘薬なのである。