ゴルフのキソ!!~基礎基本を徹底!~
Group Golf Clinic / Aberdeen Proving Ground
誰から学ぶか。それは、上達のスピードを左右する重要な要素である。
ゴルフの上級者には、教えを学んだ人を持っている人が少なくない。人から学ぶということは、いかに重要かということである。だが、教えを学んだ人が誰であったのかはさまざまである。宮里藍プロや石川遼プロのそれは父親であったし、藤田寛之プロの場合の芹澤信雄プロのように師弟関係ということもあるだろう。アマチュアの場合、誰から教わるのが良いのだろうか?
まず思いつくのは、レッスンプロである。確かな知識に裏打ちされた高い指導力は魅力である。スイングの基礎を学んだり、つくり上げる段階ならばレッスンプロに学ぶのがよいだろう。しかし、ゴルフ全般という広い視点で見た場合、レッスンプロは、必ずしも最適者ではない。
なぜか?それは、ゴルフに関わる歴史が異なるからである。
レッスンプロの多くは、プロゴルファーを目指したり、ゴルフを生業とすることを目的にとして人生を歩んできた人達である。人生で最も時間と情熱を傾けてきたのがゴルフであり、ほぼ毎日何百球も練習で打ってきた経験を持つ人たちである。ゴルフを上達させてきたプロセスがアマチュアゴルファーと全く異なっている。
ゴルフを上達させる要素は、スイングだけではない。さまざまな要素がある。ラウンドでの実践的なスキルから、普段の練習の仕方まで多岐にわたる。さらに言えば、時間やお金の使い方も重要であるし、仕事がある人は、仕事とのバランスも必要である。
そのように考えると、基礎を学ぶゴルファーがもっとも教えを請うべき人は、誰なのか?
それは、身近にいる上手なゴルファーである。
出来る限り、自分と背景が似ている人が良い。サラリーマンと会社経営者では、時間とお金の使い方が全く異なるし、就いた(就いていた)仕事がジェネラリストかスペシャリストかでも考え方などが異なってくる。だから、自分と生活環境が良く似ている条件をもつ上級者から学ぶとよい。
特に、重要なのは、一緒に過ごすことが出来る人ということである。その人が教えることが上手である必要は全く無い。学ぶ側の姿勢が正しいものであれば、立派な「先生」となってくれることだろう。次回は、身近な上級者からの学び方をお話したい。