ショートゲーム・マスター・コラム2
コラム形式の「ショートゲーム・マスター」。第1シリーズのテーマは、ショートゲームでのボール選び。今回はその第2回目です。 (第1回の内容はこちら)
Concentration / Ian D
▼あなたを高みに導くスピン系のボールの短所
前回は、ショート・ゲームでは、スピン系のボールを使うべきであるというお話をしました。(前回の内容はこちら)
スピン系のボールをショート・ゲームで用いると、ショットの出来、不出来でスピン量に幅がでてしまいやすいという欠点があります。しかし、その欠点。とても重要です。
なぜならば、この欠点こそがあなたを上達を促してくれるからです。
その理由は、スピン量が安定しないのは、ボールの責任ではなく、打つ側の責任だからです。つまり、ショットが安定しないので、スピン量が安定しないのです。
スピン量を安定させるためには、ショットを安定させなければなりません。ですから、「練習しよう」と考えるようになります。
今の状態でいいと考えないこと。これはとても重要です。
▼欠点を道具で補うリスク
分析が進んだPGAツアーのトッププロのデータで、最近判明してきていることがあります。それは、トッププロと平均的なプロとの差でもっとも顕著な項目は、アプローチの差であることです。
アプローチの技術力が高いゴルファーが、「勝てる」ゴルファーなのです。
その点でも、回転のかかりやすいスピン系のボールを使うことで、アプローチを安定させましょう。スピンコントロールのしやすいボールを使うことで、アプローチの技術が向上しなくなるのはもったいないのです。
▼事情が異なる女性ゴルファー
一方で、女性ゴルファーは、ショート・ゲームでは、ディスタンス系のボールを使うことです。それは、なぜか。それは、次回のお話です。