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ハンデはどうやって計算しているの?【ゴルフ豆知識】

ゴルフコンペのハンディキャップは、ゴルフ初心者から上級者まで、皆に優勝するチャンスが得られるように設けられたものです。ハンデがあることで、より公平にゴルフを楽しむことができますよね。尚且つ、ハンデは、自分の技量の目安にもなるものです。ハンデのシステムは知っているけれど、どうやってスコアが算出されるのか、ご存知でしたか? 通常、計算はゴルフ場のスタッフがやってくれ流ものですが、今回はちょっぴり豆知識といきましょう。

 

 

 

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ハンデは、初心者でも上位狙いでコンペに参加できるようにするもの。ハンデ込みのスコアであれば平等に競い合うことができます。「ゴルフを始めたばかりだし」と躊躇することなくコンペに参加できるありがたいシステムです。

 

ハンデには、オフィシャルハンディキャップとプライベートハンディキャップの2種類があります。

 

オフィシャルハンディキャップは、日本ゴルフ協会の規定によって算出されたもので、正式名称は、「JGA/USGAハンディキャップインデックス」と言います。オフィシャルハンデは、規定のゴルフの組織・団体に所属し、最新のスコアを10回分提出し査定を受けます。ラウンドしたら毎回スコアの提出が必要です。

 

JGA日本ゴルフ協会のハンディキャップについてはこちら

 

 

 

◆今回は、身近なプライベートハンディキャップについて見ていきましょう。

 

 

プライベートハンディキャップは、オフィシャルハンディキャップを持っていなくてもコンペに参加し、当日のスコア1回で決定されます。それを元に順位が決まるというものです。プレー終了後までどのホールが対象かわからない「隠しホール」が設定され、プレー中は意識することなく「隠しホール」の打数で、算出される仕組みです。ハンディキャップがあった方が、コンペが盛り上がることは、もう皆さんもご存知のことでしょう。では、どうやって計算しているのか?

 

 

 

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現在の主流は【新ペリア方式】

 

 

設定された12の隠しホールのスコアをもとに算出されます。
ゴルフコンペで多く採用されているハンディキャップの算出方法です。

 

 

隠しホールは、アウトコース、インコースからパーの合計が各コース24、合計48になるよう選ばれます。基本的にはパー3、パー4×4、パー5を1ホールずつ選ぶのが普通です。

 

新ペリアの算出方法は,12の隠しホールのストローク数を合計して,それを1.5倍し,そこから72(18ホールのパーの数)を引いた数の8割(0.8を掛けたもの)がハンデキャップとなります。

 

例えば、隠しホールの合計打数が70だったAさんは、(70×1.5-72)×0.8=26.4
ハンデは26.4になります。

 

一方でゴルフ上級者のBさんの隠しホールの合計打数は55だったとすると(55×1.5-72)×0.8=8.4
ハンデは8.4になります。

 

では、18ホールのスコアで見てみましょう。(※四捨五入しています)
Aさんのグロスのスコアは105だったとすると、ハンデを引いて、ネットスコア79になります。
Bさんのグロススコアが85だったとすると、ハンデを引いて、ネットスコア77になります。
惜しいですね!Bさんのスコアまで2打差と迫りました。上級者のAさんはヒヤヒヤしたことでしょう。

 

 

新ペリア方式の元は「ペリア式」で、隠しホールは6つです。パー3、4、5を1ホールずつ選び、アウトコース、インコースからパーの合計が各コース12、合計24になるように設定されます。隠しホールで、たまたまの大たたきをしてしまったなど、運の要素も大きく、ペリア方式では、ハンディの算出が不公平だという指摘を受け、新ペリア方式が考案されました。隠しホールの数が6から12と倍になったため、「新ペリア方式」は、「ダブルぺリア方式」とも呼ばれています。

「ペリア式」のハンデ計算式は(6つの隠しホールの合計打数×3-72)×0.8になります。

 

 

【新新ペリア方式】

 

「新ペリア方式」だと実力差が埋まりにくく、ペリア方式は運の要素が強すぎるという指摘もあり、さらに2つの中間を取った方式が「新新ペリア方式」です。
「新新ぺリア方式」は従来のぺリア方式(隠しホール数6ホール)、新ぺリア方式(隠しホール数12ホール)に対して、新新ぺリア方式の隠しホール数は、その中間9ホールになります。
新新ペリア方式は、アウトコース、インコースからパーの合計が各コース18、合計36になるように設定されます。

 

「新新ペリア式」のハンデ計算式は(6つの隠しホールの合計打数×2-72)×0.8になります。

 

「新新ペリア方式」は、アウトコースとインコースの隠しホールの数と合計数が変わる場合があり、長く取り入れられてるのはやはり「新ペリア式」ということで、今ひとつ馴染みが薄いものとなっているようです。

 

 

プライベートハンディキャップの種類は、他にもあるようですが、今回はペリア式系統をご紹介しました。隠しホールがどのホールかわからないので、前出のAさん、Bさんの成績は、ハンデの方式によって入れ替わっているかもしれません。そこがまた面白いところでもあるので、前回取り入れた方式とは違ったもので計算するのも面白い結果になるかもしれません。コンペの幹事になったら時には参考にしてみてください。
ちなみに、ゴルフ豆知識。ペリア式の「ペリア」とは、アメリカのイリノイ州にある地名「Peoria(ペオリア)」とのこと。Peoriaのゴルフ場で誕生したシステムというこということです。

 

ハンデを少しずつ小さくしていくのも上達へのモチベーションになり、やっぱりゴルフは楽しいですね!

 

 

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