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世界の名プレイヤー 【今月のお言葉】No,38 ジャック・バーク・ジュニア

 

 

 

ゴルフを愛し、ゴルフの神様に愛された世界の名プレイヤーたちの珠玉の名言

 

ひたむきに練習した時、闘いに挑む時、勝利した時、思わぬ結果が出た時、あの日あの時、あのプレイヤーは何を思っただろう。
その言葉が生まれたのは、グリーンの上だったかもしれない、ふと空を仰ぎ見た時かもしれない、または何もしない時?

 

ゴルフの上達のヒントに。ビジネスの上でも、ひらめきのヒントに。
ゴルフを極めし者たちの生きた言葉を感じてみよう。

 

 

 

第38回は、

 

マスターズとPGAチャンピオンシップ
2つのメジャータイトルを獲得した世界ゴルフ殿堂のメンバー。


★ジャック・バーク・ジュニア

 

 

出身:アメリカ合衆国 テキサス州 フォートワース
生年月日:1923年1月29日 (年齢 99歳)

 

 


バンカーショットは、最もやさしいショット

   なぜならボールを打たなくていいのだから 

 

 

 

 

 

画像:iStock(Sand splash in golf bunker)

 

 

ジャック・パーク・ジュニアは、1950年代に活躍したアメリカのプロゴルファーです。
父親のジャック・バーク・シニアもプロゴルファーで、1920年の全米オープンで準優勝しています。バーク・ジュニアは7歳の時に、父のシニアからゴルフの手ほどきを受け、19歳でプロに転向します。幼い頃から、父シニアが教えるゴルファーたちが周囲にいたこともいい影響となっていたと後に語っています。しかし、プロ転向後すぐに第二次世界大戦となり、バーク・ジュニアは海軍に入隊。4年間を軍隊で過ごしました。

 

戦後すぐにバーク・ジュニアは、ゴルフのキャリアを再開。1950年、ツアーに出場後すぐに頭角をあらわします。1951年に4勝をあげ、1952年はマスターズでサム・スニードに続く準優勝を勝ち取ります。1956年にマスターズと全米プロを制して、その年の最高優秀選手となるなど一躍時の人に。身長170cmと、アメリカ人にしては小柄ながら、PGAツアーで通算16勝をあげた名プレーヤーとなりました。

 

バーク・ジュニアは、ツアーを離れてからもレッスンプロとしてもその評価は高く、『ゴルフの極意16章』という著書も出しています。この著書の中で、彼は「パーセンテージ・ゴルフ」を提唱し、「プレーできないショットを知れ。パーセンテージ・ゴルフとは、プレーできるショットでゲームを進める術ではなく、プレーできないショットを除いてゲームを進める術である。」と説いています。理論的であり哲学的でもありますね(※1)。

 

今回取り上げたお言葉「バンカーショットは、最もやさしいショット。なぜならボールを打たなくていいのだから」。こちらもなかなか難しい。バンカーから抜け出せなくなった経験のあるゴルファーには謎かけのようにも聞こえてくることでしょう。

 

バーク・ジュニアの答えはこうです。

 

“10cmくらい手前を思い切ってアバウトに打つ。そうすればホームランにはならないし、砂をたくさん飛ばす勢いでボールも一緒に飛び出す。あまり深く掘り過ぎず、できれば砂をサーッと薄めに取る。そうすれば、ふわふわの砂だろうが、濡れた硬い砂でも確実に出るからね。”

 

いかがでしょうか? バンカーに落としてしまったら、ぜひバーク・ジュニアの言葉を思い出してみてください。

 

(※1)
パーセンテージ・ゴルフの解説は、こちらのサイトに詳しく掲載されていますのでご興味のある方は、読んでみると、なるほど!と思えるかもしれません。
「プレーできないショットを知れ」――ジャック・バーク・ジュニア(出典:幻冬舎plus)

 

 

 

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