鍛えるゴルフBRAIN!「予測する力」②
今回も前回に引き続いて「予測する力」についての話をしよう。(前回の内容 はこちら)
前回は予測の立て方と予測する力の効用についてお話した。今回は、その効用の中でとくに、効果が高い「自分の能力に対する客観性」について、お話したい。
Highland Woods Golf Course, Hoffman Estates, Illinois / danperry.com
ゴルフにとって、安定的な精神状態でプレーすることが最もスコアメイクに寄与することは、あらゆるゴルファーが経験的に学ぶことである。
いかに安定した気持ちで18ホールプレーできるか。それができれば、スコアは5くらいは、縮まるのではないか。
そんな思いのゴルファーも多いだろう。その「思い」を阻む壁は、高くなりがちな自己イメージである。
ゴルファーとしての自己イメージが高くなると次のようは弊害がでる。
それは、「ミスショットへのストレスが高まる」ことだろう。
原因は、
・高い自己イメージにより、ミスを受け入れることが難しくなり、ストレスを抱えやすくなる。
・そもそも高い自己イメージにより、無理なショットを選択しがちになる
である。
ここで力を発揮するのが、「自分の能力に対する客観性」である。
予測することから得られる自分の能力に対する客観性は、予測と結果の積み重ねによって形づくられる。
難しいショットでも自分は打てると予測してもそうではなかったり、ミスショットはしないだろうという状況でミスしてしまったり・・・。
「自分の能力に対する客観性」は、それを防いでくれる。そして、その能力は、予測することによって身につく能力である。
「予測する力」は予測と結果そして、その検証の繰り返しである。
言い換えると、予測とその結果を検証することは、自分自身による自分自身のデータの集積である。
であるから、この予測する練習を繰り返せば、ミスショットの出る状況や割合なども予測することができるようになる。
さらに人には、修正する能力が備わっているので、ミスショットへの対処法や、回避法も身につけられる。
この地道なプロセスによって身につけられる能力とは、つまり自分のゴルフのイメージを確実につかむ能力である。過大評価も過小評価も、正確な自分の能力の把握には役に立たない。
予測する力によって手にしたゴルファーとしての等身大の自分の姿を正確に把握することで、自分が次にやるべきことが見えてくる。そこが更なる向上の原資となる。
予測する力は、あらゆることに応用が効く大切な能力なのである。