鍛えるゴルフBRAIN!~考えを変えて100を切る戦略(3)~
考えを変えて100を切るという戦略について話をするシリーズ。今回は3回目である。
前回は、コースマネジメントについてお話をした。パー4のホールで3オンを狙うコースマネジメントの重要性を主張した(前回の内容はこちら)。
今回は、OBを避けるという観点から100を切る方法についてお話したい。100切りを目指すゴルファーが絶対に守るべき鉄則は、「OBを避ける」ということである。
もちろん、OBを避けることを心がけていないゴルファーなどいない。シングルプレーヤーであっても、100切りを目指すゴルファーであっても同じである。
問題は、そう考えるだけで留まるか改善のための行動が伴っているかの違いである。
つまり、「OBを避ける」ためにどんな手を打っているか?である。
Maui Golf / tomboypaperclip
100切りを目指すあなたが、OBを避けるために打っている手は何か?すぐに答えられるだろうか?そして、それがどれだけの実効性があり、どの程度効果を上げているか?そして、どんな改善の歴史をもっているか?それらが自分の中で、ノウハウとしてどの程度蓄積されているだろうか。
まずは、自分に問いかけてほしい。
OBは、スコアマネジメントにおいて、もっとも避けるべきものである。1Yも前に進んでいないのに、1打カウントされる。これほど不条理なものはない。
極論すれば、チョロでも前に進んだのであるならば、それはそれでいいではないかとも言えるのだ。OBを避けるということが、いかに100切りに近づくかまとめてみたい。
(1)OB回避は、もっともスコアが縮まる もし、あなたが1ラウンドで3回のOBを避けることが出来た場合、スコアは6縮めることができる。
ゴルフにおいて、ここまで「劇的に」数字が短縮することは、他にない。まずは、純粋に数字の短縮効果を理解すべきだ。
さらにOB回避の効果は、数字だけの問題に留まらない。
OBは、1打でも少なく・・・とラウンドしているゴルファーにとって、精神的なダメージなるということだ。
支出を減らしたいと思って、毎日節約して生活しているのに借金してしまい、高い金利を払わせられるようなものだ。1打減らすための努力がむなしく感じられてしまう影響は大きい。
ゴルフのラウンドという会社経営において、OBを避けることは、無借金経営をするようなもの。堅実経営の肝であるのだ。
(2)OBを誘発するクラブはリスク
前にも触れたが、OBを誘発するクラブはできるだけ避けるべきだ。その代表例はドライバーである。長く、よく飛ぶクラブは、それだけ失敗したときのダメージが大きい。
OB回避を前提にするならば、出来る限り封印すべきである。
(3)他のミスはとりあえずスルーする
逆説的ではあるが、OBをするという以外のミスは、目をつぶってもいいだろう。
理由は、OBよりもスコアを浪費しないからだ。また、バンカーでボールを出せなくなっても、ラフに入れて出すだけになっても、パットをオーバーしても、そのミスが続くことは案外少ない。
しかし、ティーアップしてのショットは何度も同じ場面がある。ここでのミスで起こるOBは、再現性が高い。OBは、確率の面でも大きいミスである。その点も考慮すべきである。