ゴルファーニュース 2012/04/18
鍛えるゴルフBRAIN!「歩く」意識をもつ
PinkMoose
今回は歩くことの話である。
少々古い例で恐縮だが、08年の糖尿病受療率の全国データがある。ワースト3は次の県だった。1位香川県(うどん)2位徳島県(鳴門金時)、3位長崎県(ちゃんぽん)。血糖値を上昇させる要因は糖質(炭水化物)であり、これらの県で好んで食される( )内の食べ物の大半は糖質である。直接的原因は糖質を好む食生活にあると推察される。しかし、もうひとつ見過ごせない特長がある。それはいずれも地方都市であるということだ。地方都市では移動手段は圧倒的に車が多い。結果として、運動不足になっているのだ。
ここで考えをまとめておきたい。
現代人は、間違いなく歩かなくなっているということである。
私たちの生活は確実に歩かなくても良い方向に流れている。車だけでなく、エレベーター、エスカレーターなど歩くという点では魔の手は増え続けている。GM読者は、普段から歩くことに意識があると思われるが、それでもあえて、歩くことの重要性を読者に訴えるのは歩かなくなって起こる下半身の衰えはゴルフにとって致命的だからである。今月から連載を組む「下半身からスイングをつくる」も下半身が衰えては話にならない。下半身が不安定ならば確実に飛ばないし、スイングバランスの破綻を招く。
ゴルフが上手くなりたいという気持ちこそが、普段から歩くことを意識することを生むと思う。そうまでして注意喚起しなければ、知らず知らずのうちに私たちの生活は歩かない方向に傾いているのである。「歩く」という意識を持つこと。現代ゴルファーには上達の隠れた条件となっているのだ。