飛ばす? 止める?【最適なゴルフボールを見つけよう】
ゴルフは、自分でボールを選べるという意味では珍しいスポーツです。とはいえ、たくさん種類がありすぎて、どう選べばいいのか迷いますね。価格で選ぶ? メーカーで選ぶ? とにかく飛ぶボール? プロが使っている話題のボールも気になるし、なかなかどうして難しい。同じドライバーで打っても、ボールによって弾道や飛距離は変わってきます。ボール選びもスコアアップの近道! 今回は、「最適なゴルフボールを見つけよう」と題してお送りします。
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1打目のドライバーでは曲がらず飛んで、アイアンやウェッジではピタッと止まって寄せていきたい。誰もが理想的に感じているゴルフですね。スコアアップを目指して練習をするけれど、コースに出た時にいかにボールをコントロールできるかが技術だったりします。どのようにコントロールしたいか、ボールの力も活用して、1打でもミスを少なく技術を磨きましょう。
ゴルフボールは大まかに、ディタンス系とスピン系の2種類
ゴルフボールは大まかな分類では、距離が出しやすい「ディスタンス系」、スピンがかかりやすい「スピン系」の2種類です。最近ではその両方の長所を生かし、バランスをとった第3系と言われるボールも出ています。
【ディスタンス系】
ディスタンスはコアが柔らかく、硬いカバーの2層で出来ています。層はピースで表されていますので、ディスタンス系の場合は、2ピースとなります。
インパクト時の反発力が高まり、ボールが潰れて余計なスピンがかからないため、吹き上がらず前に飛び、結果として飛距離を得やすくなります。デシスタンス系にも価格帯はありますが、高いほどコアが柔らかくなります。
◆人気のディスタンス系ゴルフボール
本間ゴルフ Honma D1【ディスタンス系】
アマチュアゴルファーに人気の飛び系。コストパフォーマンスに優れていて、実際よく飛びます。
不動のベストセラーなので使っている人も多いですが、カラーのバリエーションも豊富なので、他の人と被りたくない人はカラーボールを選べます。なんと言ってもそのお値段、1ダース税込1980円は魅力的です。
【スピン系】
スピン系はコアが硬く、内部は3〜4層に巻かれています。
ツアー系とも呼ばれますが、層になって巻いていくカバーの硬さで、飛び系かスピン系かに枝別れしていきます。
カバーが硬いと、飛距離に特化したボールに。 商品名にはXがついています。いわゆる距離も出てスピンもかかる第3系ってこれですね。
カバーが柔らかいとスピンに特化したボールになります。 商品名にXがついていないものになります。
ボールの特性やスピン量はインパクト時のボールのつぶれる度合いで決まってきます。巻いてあるカバーの層が多い方が、様々な衝撃エネルギーに反応をする構造となっています。ヘッドスピードが速いドライバーで打った時の衝撃はコアの中心にまで届き、そのコアが持つ性質が発揮されます。アイアンやウェッジで打った場合は、ヘッドスピードが遅い分、衝突エネルギーが小さくなり浅い層の持つ性能が発揮されるとうわけです。
つまり、ボールは層が多い方が高性能となり、価格も高いわけです。ツアー系と言われる理由は、ここにありますね。
◆人気のスピン系ゴルフボール
タイトリスト PRO V1 /V1x【スピン系】
世界で最も売れていて、最もツアープロに使用されているのがタイトリストのゴルフボール。ばらつきが少なく安定したスピン量、打ちたい距離も狙い通りにコントロールしやすいのが人気です。V1xはさらに高弾道。ヘッドスピード40m/s以上出せれば、コースで使いたいボールです。まさに「しっかり飛んでピタッと止まる」の代名詞。
どうやって自分に合ったボールを選ぶ?
①ヘッドスピードを把握しよう
ゴルフボールには推奨とされるヘッドスピードが設定されています。ヘッドスピードが凄く速いのに、女性向けや、シニア向けのボールを使うとボール本来の性能が発揮されませんし、逆も然りです。自分のヘッドスピードを知って、適応するゴルフボールを選ぶことでゴルフボールが持つ性能を最大限に発揮させましょう。
ヘッドスピードは、ゴルフショップで測定できます。まばまだビギナーで、ショップで計測するのは恥ずかしいという場合には、ドライバー飛距離を5.5で割ることで、大体のヘッドスピード目安が算出できます。ヘッドスピード測定器は市販もされているので、上達に合わせて購入すれば、自宅でも測定できるようになります。
ヘッドスピード40m/s以上出せて、とにかく今は距離を出したい人には、格安のディスタンス系でもかなりパフォーマンスを発揮できます。
ヘッドスピード40m/s以下。そんなにパワーはないけれど、予算に余裕がある方は、お値段高めのディスタンス系がおすすめ。柔らかいので、できる限りボールを潰して飛ばすことができ、OBも少なくなっていきます。
②球筋の傾向で選ぶ
スライス傾向のゴルファーはスピン量が多いので、スピン系を選ぶともっとスピンがかかってしまいます。あえてディスタンス系を選んでみるのもあり。
フックがかかってしまうタイプの人が、ディスタンス系を選ぶとスピン量が少なすぎて、飛距離が出なくなることがあります。
スライス傾向→ディスタンス系
フック傾向→スピン系
③打感
飛距離やスピンのかかり方など、各社頑張っているので、大きな差ないものの、打感を確かめて好きなメーカーを見つけるというのもモチベーションにつながります。打った時の心地よさは、自信にもつながり、満たされた気分でコースに望めば、必ずスコアにもつながります。重い感じが好き、柔らかさが心地いい場合もあれば、硬くカーンと打ったという感触が好きな人など様々。打感は、自分の感覚ではありますが、。使っていくほどに自分と馴染んでくるボールもあります。クラブ購入時と違って、試す機会があまりありませんが、クチコミなども参考に選んでみましょう。