連載ゴルフコラム『ヨシダの部屋』Vol.4 〜年年歳歳花相似たり。歳歳年々人同じからず〜
ウイスキー人気が復活しているようです。
大正時代の国産ウイスキーづくりを描いたNHKの朝の連続ドラマ「マッサン」の影響も大きいらしいですし、ジンビームハイボールは、CMにローラを起用して、僕はまだ行ってないけど、街にはジンビームのバーもオープンしている様子。
ちなみに「ハイボール」の名前の由来を調べてみると、スコットランドのゴルフ場で当時珍しかったウイスキーのソーダ割りを試しているとき、高々と打ち上げられたボールが飛び込んできて、「これがハイボールだ!」となった説が一番有名なのだとか。
もともとウイスキーとゴルフには、深いつながりがあり、そこにも諸説あるようです。
舞台は、スコットランドの有名なゴルフ場の一つであるリンクスというゴルフ場。
リンクスには常に強い風が吹いており、ゴルファーたちをカラダの芯まで凍えさせます。
まだゴルフが誕生して間もないころのことですが、ゴルファーたちはズボンの後ろポケットにウイスキーの入ったボトルを入れ、 1ホールごとにキャップ一杯を飲み干すことで寒さをしのぎ、プレーを楽しんでいました。
ついでにいうと、だいたいいつも18ホール終えたところでボトルの中身も空になり、プレーを終えていたため、 いつしか1ラウンド18ホールになったという、まことしやかな!?説まであるそうです。
寒さしのぎにウイスキーを飲んでいたスコットランドのゴルファーですら、「ちょっとソーダで割ってみよう」なんて考えるわけですから、 人間ってやっぱりいつも何かしら変化したがる生き物なのですね。
変化といえば、平成ももうすぐ終わり。
僕の好きな漢詩の一節に、 「年年歳歳花相似たり。歳歳年々人同じからず」 というのがあります。
毎年毎年花は同じように咲きますね。 人の世はこんなにも変化するのに、自然は変化しませんね、 という意味です。
超高齢化社会、人、物、資本のグローバル化、 格差社会……。
平成の30年間で社会のカタチは大きく変わりました。
新しい時代はもっとふり幅の大きな変化が起こりそう。
せめて、毎年変わらぬ桜の花の下で 束の間でも安らぎたいものです。
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