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中国資本で再出発。本間ゴルフ、ゴルファーの進化を信じるDNA 


かつて日本のゴルフ市場の主だった「HONMA」。ウッド加工の高い技術力で築いた高いブランド力。だからこそ最後まで「パーシモン」にこだわり、それが新しい時代への適応への遅れを招くという皮肉。その後の迷走を経て、新しい体制で再出発した「HONMA」。しかし、混乱を経ても残った考え方がある。それは、「ゴルファーの進化を信じる」という思想だ。

HONMA Perfect Switch シリーズは、国内製品初のライ角、フェース角、ロフト角の調整機能を標準装備した、先進性の高いドライバーだ。角度を調整してもシャフトの向きが変わらないように工夫した技術力は、たしかに「HONMA」らしいのだが、それ以上に「HONMA」らしさを感じるのは、スペックの基準だ。同シリーズのローエンド向け「460」、アベレージ向け「440」、ハイエンド向け「390」のいずれもスペックが他社の基準より厳しい設定だ。なかでもハイエンド向け「390」の仕様は、「ハード」の一言に尽きる。ロフト角は9°に絞り込み、重量も329gもある。ボールを上げる技術力とパワー、高いヘッドスピードが求められる。オートマチック感は皆無。しかし、その一方で、短い重心距離と高い操作性はハイエンド層には得がたい魅力になっている。厳しいセッティングはゴルファーの進化を見越しての数字なのだ。

経営権が中国資本に移り、買収当初はネガティブな見方も一部ではされたが新たなスポンサーがついたことで「HONMA」の持つ「こだわりの技術力」を生かせる環境が整ったように思う。Perfect Switch シリーズは「HONMA」の反転攻勢のクラブとしての実力は十分である。

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