世界の名プレイヤー 【今月のお言葉】No,59 ピーター・トムソン
ゴルフを愛し、ゴルフの神様に愛された世界の名プレイヤーたちの珠玉の名言
ひたむきに練習した時、闘いに挑む時、勝利した時、思わぬ結果が出た時、あの日あの時、あのプレイヤーは何を思っただろう。
その言葉が生まれたのは、グリーンの上だったかもしれない、ふと空を仰ぎ見た時かもしれない、または何もしない時?
ゴルフの上達のヒントに。ビジネスの上でも、ひらめきのヒントに。
ゴルフを極めし者たちの生きた言葉を感じてみよう。
第59回は、
セント・アンドルーズのスペシャリスト
★ピーター・トムソン
Peter William Thomson
出身:オーストラリア・ブランズウィック
生年月日:1929年8月23日
没年月日:2018年6月20日(88歳没)
あの場所で
素晴らしいライに恵まれるとは
なんてラッキーなんだろう
出典:Wikipedia
トムソンはオーストラリアのブランズウィックで生まれ、13歳でゴルフを開始しています。ドライな強風と固い地面という特徴を持つメルボルンのゴルフ場は、持ち球の低いドローボールに磨きをかけトムソンのゴルフの技量を育てました。20歳でプロになり、1954年の全英オープンでは、オーストラリア人として初制覇。トムソン25歳の時でした。同年1954年から1956年まで3連覇を達成し、65年までの間、全英オープンで5度の勝利を重ねました。
トムソンは、ヘンリー・コットンから伝授された「1番ホールが大事。1番ホールのドライバーショットは左に打って、18番ホールのフェアウェイにボールを置き、第2打はそこからグリーンをワイドに狙え」という攻略法を忠実に守ったといいます。また、1952、1953、1957年は全英オープン2位となり、ゴルフ発祥のコース・セントアンドリュースで特に強さを発揮したことでも知られています。メルボルンで培った技術がまさにリンクスで花開いたと言っても過言ではないでしょう。その功績を称えられ、エリザベス女王から「サー」の称号を与えられたことでも有名です。
日本ツアーでは、1969年と1972年に「国際招待ゴルフ・中日クラウンズ」で優勝した他、1971年にはダンロップゴルフトーナメント、ウィザードトーナメントでも優勝しました。1988年に世界ゴルフ殿堂入り。世界中のツアーでの優勝実績があるトムソンは、その経験を活かしコース設計にも力を入れており、トムソン設計のコースは、日本でも栃木県のトムソンカントリークラブをはじめとする13コースがあり、世界各地には170コース以上あります。
2018年、パーキンソン病で死去。享年88歳でした。