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ゴルフの雑学【ゴルフ場記念日・ゴルフ記念日】

風薫る5月。1年の中でも最もゴルフに最適なベストシーズンの到来です!賑わう5月のゴルフ界ですが、5月にはゴルフを記念する日が二つあることをご存知でしょうか? ゴルフ愛好家にとっては興味深い日本におけるゴルフの歴史を物語る二つの記念日であります。「ゴルフ場記念日」と「ゴルフ記念日」、その意味や由来をご紹介します。ゴルフの話題のネタとして、ご活用くださいませ。

 

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画像:iStock(※画像はイメージです)

 

 


5月24日は「ゴルフ場記念日」

 

 

1903年5月24日、イギリス人貿易商のアーサー・ヘスケス・グルームによって、神戸の六甲山に日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」が開場したことから、この日が記念日として制定されました。

「神戸ゴルフ倶楽部」は、日本最古のゴルフ場であり、100年以上の歴史があります。いつ、誰によって制定されたかは不明ですが、日本におけるゴルフの始まりは、この神戸ゴルフ倶楽部から始まったと言われています。

 

 

アーサー・ヘスケス・グルームは、幕末から明治にかけて日本で活躍したイングランド出身の実業家です。21歳の時にトーマス・グラバーと共同経営しているグラバー商会の兄フランクを頼って来日しました。グルームは、神戸元町の山側にあった善照寺に居を構えて、その年には寺の住職の取り持ちで士族の娘・宮崎直と結婚。夫婦仲睦まじく、グルームは宮崎姓を名乗り、二人は15人(うち6人は早生)の子を授かり、日本人以上に日本を愛したと言われています。

 

 

画像:wikipedia

 

 

美しい六甲山の自然に魅了されたアーサー・ヘスケス・グルームは、ゴルフ場以外にも登山道の整備、植林など六甲山の観光開拓や景観保護に力を注ぎ、「六甲山の開祖」ともいわれています。六甲山の記念碑台には、アーサー・ヘスケス・グルームの功績を讃えた胸像があり、毎年「六甲山グルーム祭」が開催されています。

 

 

グルームのゴルフ場建設時のこんな逸話が残されています。

(以下引用)

 

ゴルフ場の建設工事を行っていた頃、外国人の子供が建設予定地の近くにあった地蔵にいたずらをして首を折った。グルームはこの地蔵に新しい首をつけて別荘内に安置するとともに、新しい地蔵を作って元の場所に置いた。この地蔵は「グルーム地蔵」と呼ばれ、後に近くから出た湧水は味が良いと評判になった。この湧水はグルームの末期の水に用いられた。

引用:wikipedeia

 

 

 

 


5月28日は「ゴルフ記念日」

 

 

 

画像:iStock(※画像はイメージです)

 

 

5月28日は「ゴルフ記念日」で、1927年のこの日、神奈川県横浜市保土ヶ谷区にあったゴルフ場「程ヶ谷カントリー倶楽部」で、第1回全日本オープンゴルフ選手権大会が開催されたことに由来します。

 

この記念日は、ミズノの直営店MIZUNO TOKYOが公募で決定した「スポーツ記念日」の一つでもあり、ゴルフのさらなる発展を目的として1994年(平成6年)に制定されました。現在は、日本最高峰のゴルフ大会「日本オープンゴルフ選手権大会」として秋に行われ、みなさんご存知の通りビッグイベントとなっています。

 

大会が開催された程ヶ谷カントリー倶楽部は、1922年(大正11年)に18ホールを備えた日本初の本格的なチャンピオンシップコースとして完成しました。
記念すべき第1回大会の参加者は、参加者は、プロ5人、アマチュア12人で、この時優勝したのは、アマチュアの赤星六郎氏でした。

 

 

画像:wikipedia

 

 

 

程ヶ谷カントリー倶楽部は、1945年戦局悪化のためコース閉鎖。そして米第8軍の将校倶楽部として接収されています。1958年頃より移転の話が持ち上がり、1967年(昭和42年)「程ヶ谷カントリー倶楽部」は、名称そのまま、現在の神奈川県横浜市旭区に移転開場します。新コースの設計は、第1回大会で優勝した赤星六郎氏の兄である赤星四郎氏が手掛けています。赤星四郎氏は、さらに埼玉県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部や神奈川県箱根町の箱根カントリー倶楽部など数多くのコース設計に携わっています。横浜市保土ヶ谷区の旧コースがあった場所は、現在、横浜国立大学・常盤台キャンパスになっています。

 

程ヶ谷カントリー倶楽部

 

 

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