ゴルフのリクツ!!「スエーを理解する」
mjtmail (tiggy)
本格的なゴルフシーズン到来!身体の使い方をメインにした「ゴルフのリクツ!!」もGMに再登場です。今回のテーマは「スエー」です。アマチュアゴルファーの最大の敵といってもいいスエー。今回はアドレスからトップまででおこるスエーにフォーカスします。
スエーは体重移動のトラブルです。体重を左から右に移す意識でスイングをすると右腰が右へ流れます。これがスエーの原因です。もっともシンプルなスエーの解決法は、はじめから右足に体重をかけてスイングをすることです。スエーがやっかいなのは、解決法がわかっていてもなかなか直しにくい点にあります。その理由は、スエー問題の根本は、体重を左から右へ動かそうとする「意識」にあるからです。人は、直感的に正しい感じることはなかなか直せないもの。
スエーをしている人は
(1)大きいスイングアーチができればボールは飛ぶ
(2)出来る限り右半身に体重が乗れば大きな力がうまれる
という思考を打ち破れていないようです。この2つは部分的には正しく、全体的には正しくないのですが、その思考を生み出している大元、それは、左から右へ移動するクラブの動きと、ボールを右側から叩きに行くクラブヘッドの動きです。(1)(2)が直感的に正しいと感じる人はこの動きを最適化しようとします。するとうまれるのが、上半身への過剰な意識です。そしてそれは、スエーへの入り口である右腰の流れを呼び込んでしまうのです。
スエーの問題は、スイングの主体を上半身でなく、下半身に意識を移さない限り直らないと思います。ですからスエーは、下半身主体のスイングを体系的につくり上げることに気がつく、いいきっかけでもあるのです。なかなかできない下半身主導のスイング。「ゴルフのリクツ!!」では、下半身からスイングをつくる特集記事を5月、6月号で掲載予定。今年の春はこれにチャレンジ!