「プロのカタチ!~形態は機能に従う~」森田理香子プロに学ぶ、美しき「機能」①
~プロのカタチ!~形態は機能に従う~ 19世紀後半を代表するアメリカの建築家、ルイス・サリヴァンは言った。
「形態は機能に従う(form follows function. )」と。
無駄のない機能を追及する結果表れる形態。それは時に美しく、機能美として称えられる。これは、当然ゴルフのスイングにもあてはまる。
プロゴルファーの形態に注目し、その機能を読み解く。プロゴルファーによって確立された共通のカタチ。その形態は、どのような機能が裏打ちされているのか。
プロの技術を味わっていただきたい。
男女を問わず、一般ゴルファーに参考になる女子プロゴルファーの代表格、森田理香子選手。
GOLF-MODE読者アンケートでも、高い支持を得ている。今回シリーズの「プロのカタチ!」は、森田理香子プロから、一般ゴルファーにも応用できる「機能」を探っていこう。
「よどみの無いスウィング(が魅力)」と本誌アンケートでお答えになった読者の言葉通り、森田理香子プロのスイングには、無駄な動きが感じられない。
その美しいスイングに組み込まれた機能を読み解いていこう。
美しき捻転。それは、理想的な肩と腰の回転に由来する。
森田プロのスイングでまず、目立つのは理想的な2つの回転である。
ひとつは、肩の回転、もうひとつは、腰の回転である。
◆理想的な肩の回転
まず、肩の回転であるが、頭を中心にして、左右の肩を結んだ線の回転をみると、ほぼ90°回転している。
注目点は左肩。左の肩は、あごの下までしっかり回さなければいけないことがよくわかる。 女子プロゴルファーの中には、もっと肩回転をかける選手もいるが、森田プロは、基本に忠実である。
肩の回転を90°程度に回すことによって、背中は、ターゲットを向く。
ここも重要なポイントである。背中が飛ばしたいボールの方向に向いていることによって、安定した方向性を、担保することができる。
◆腰の回転は肩の半分
次に腰の回転であるが、肩の回転のほぼ半分が理想とされている。森田プロの腰の回転は、その理想的な数値に近いことがわかる。
ベルトのバックルの位置が、トップの位置にきたとき、ほぼ右足の膝頭の方向を向いている。その角度が概ね頭の位置を中心にして、45°程度になっている。
◆森田理香子プロのここを学ぶ!
肩の回転と腰の回転は、双方が正しく回ることで、強い力を生み出すことができる。 また、その正しい回転こそが森田プロの美しいスイングを生み出している。
ぜひ、この回転の妙を学んでほしい。