![s-アドレス](https://golfhoken.com/2013/wp-content/uploads/2016/02/5a964b39cb6dda88775135a598035f28.jpg)
「アドレスを見れば腕前がわかる」とよく言われますが
あなたのアドレスは「見る」「狙う」どちらですか?
たとえば、タイガーウッズが打つ前の一連の動作や目線を見ていれば、
どこを狙い、どんなショットで打とうとしているのかがよく分かります。
それは、ターゲットを見ているのではなく、明らかに狙っているからです。
ところがアマチュアゴルファーの方や、ハンディが多い人ほど、
とにかくボールに当てたいという気持ちから
意識がボールへ向いてしまっています。
ショットイメージどころか、
どこを狙って、そんなショットを打つのか、
その意識すらない方もいます。
その結果、ボールに対して両足を揃えて立ち、
片足ずつ開いてスタンスを取り
スクエアに構えようとします。
とにかくボールへの意識が強い為、
ボールを見ながら、ボールに対して構えてしまい、
肝心のターゲットはチラリと「見る」程度のアドレスになってしまっているのです。
一方、「狙う」アドレスは、
ボール後方でターゲットに対して
どんな球が飛んでいくのかを立体的にイメージします。
その仮想の弾道のイメージを持ち
それを見ながらアドレスに入ることで
ターゲットに対して打てる体勢をとります。
もちろん、ボールを見る時間よりも
ターゲット方向を見る時間の方が長くなります。
ボールとターゲットを弾道のイメージで
しっかり繋げてあげましょう。
そのイメージのままアドレスに入れば
体は自然とそのショットを打ちやすい体勢になるはずです。
![ゴルフのキソ!](https://golfhoken.com/2013/wp-content/uploads/2014/03/d428aff25d64bde51d60439886c83523.jpg)
前回は、初心者が確認すべき3つのチェックポイントについてお話した。
(前回の内容はこちら)
まずは、この3つのポイントを確実に自分のものにしてほしい
今回は、その前提でお話をしよう。
![](https://farm7.staticflickr.com/6050/6372324891_f73a74833e_m.jpg)
Golf / guidancefs
初心者の悩みの最たるもののひとつがスライスである。その原因は大きく分けて3つである。
①フェースが開いたままインパクトしてしまう。
②スイングの軌道が、アウトサイドインとなる。
③クラブがVゾーンにおりてこない。
である。
この原因はまずは、①がネックなって発生する。
前回、特に重要な点は、「グリップ」。フェースの開きを防ぐグリップを徹底してほしいと力説したのは、この点が大きい。
もし、グリップがフェースの開きを誘導するものであると、スイング軌道は確実にアウトサイドインとなってしまう。
なぜならば、インサイドアウトの軌道が理想と頭でわかっていたとしても、実際にボールが右に大きく出てしまうと、それを回避しようとして、アウトサイドインに振ろうするものだからである。
また、②が癖として定着すれば、確実にクラブはVゾーンに下りてこない。アウトサイドインの軌道では、右脇があいてしまう。さらに、手でこねる動作がしやすくなることもあり、右手を身体につけるという動作は重要視されなくなるのである。
それが、軌道がVゾーンを外れる大きな原因となるのである。
しかし、言い換えれば、「正しいグリップ」「正しいアドレス」「正しい前傾姿勢」 が保たれれば、普通に振れば右にボールは飛ばなくなる。
その結果、アウトサイドインの軌道は修正され、インサイドアウトの軌道を意識するようになるので、右脇を締める意識を持てば、クラブは素直にVゾーンに下りてくる。
もし、あなたがスライスで悩んでいるのあれば、基本の3つを大切にしてほしいのである。
![ゴルフのキソ!](https://www.golfhoken.com/2013/wp-content/uploads/2014/03/d428aff25d64bde51d60439886c83523.jpg)
ゴルフの難しさのひとつに上達への道筋がつけにくいことが挙げられる。少しずつ段階を踏んで上達するというプロセスが掴みにくいのである。
ゴルフは、問題点をひとつひとつ修正することによって上達する。
言い換えれば、スイングひとつとっても直すべき点をしっかり直さない限り、イメージするボールを打つことはできない。
初心者には、克服すべき課題が複数存在している場合が多く、そのため課題を克服するためのアプローチはより難しくなる。ゴルフの難しさはやはりここになるのではないかと思う。
では、どのようなスタンスで問題に接すればいいのだろうか?
例えば、あなたがスライスという問題を抱えているとする。あなたが、とるべき行動はどのようなものだろうか?
まずは、3つの基本の再確認と修正を行うべきである。
![](https://farm6.staticflickr.com/5187/5583853494_f77b795710_m.jpg)
company golf lessons / Companygolflessons
最初は、グリップである。
グリップが間違っていれば、そこからの悪影響は計り知れない。まずは、グリップをしっかり確認してほしい。
初心者でスライスが出やすい人は、グリップの段階で、フェースが開くような握りをしている。つまり、気がつかないうちにウイークグリップになっている人が多いのだ。
ですから、初心者のうちは、「ストロンググリップ」でしっかり握れているか、手のひらではなく、指で握れているか、右手は隙間なく左手に添えられているかをしっかり確認してほしい。
次は構えである。
正しい前傾姿勢は保てているだろうか?足の付け根から前傾し、ひざが前に突き出ていないだろうかを順次確認しよう。
大切なことは、この確認作業をしっかりおこなうことである。もし、それが正しく行われていたら問題は「別のところにある」。
「別のところにある」とはっきり言い切れるまで、まずは基本の確認を徹底してほしい。
そうすることで、次の問題点への確認に移れるのである。
問題点の要因を基本に近いところから、確認し、問題があれば修正する。初心者のアプローチとしては、これが一番基本的なことだといえる。
3つの確認事項の中で、もっとも大切なことが「スイングプレーンからのずれ」の有無の確認と修正だ。
これについては、次回お話したい。
![ゴルフのキソ!](https://www.golfhoken.com/2013/wp-content/uploads/2014/03/d428aff25d64bde51d60439886c83523.jpg)
ゴルフをはじめたころは、スイングに悪い癖をつけてしまう人が多い。たとえ、レッスンプロに習っていても、無自覚に、無理解に身につけてしまう癖がいくつか存在する。
そのうちのひとつが、前傾姿勢の崩れである。
![](https://farm3.static.flickr.com/2885/11337506313_fdc38e57f0_m.jpg)
SWING CHECK / pinboke_planet
前傾姿勢の崩れは、スイング軌道に大きな影響をあたえる。
前傾が解けて上体が起き上がると、フック系の回転が強くかかり、前傾が沈みすぎるとスライス系のボール出やすくなるのでよく理解しておいてほしい。
前傾を保つためには、一定の筋力が必要。前傾を保てていないと実感している方は、まずは、腹筋、背筋を積極的に強化することである。
さらに、前傾姿勢を身につけるときに有名なドリルがあるのだが、ご存知だろうか?
前傾を保ったまま、ゴルフバッグやパイプ椅子を「お尻があたるように置く」そして、お尻があたるような感覚を意識してスイングをするドリルである。
このドリル、かなり効果が高いのだが実践できるゴルファーのそう多くはない。
理由は、ちょっと不恰好なところがあり、他人の視線が気になってしまうからのようだ。
そこで、ぜひ意識しほしいのが、自分が初心者であることの自覚である。
どんな名ゴルファーであっても、誰もが初心者であったのだ。自分が初心者であるこを気にすることはない。練習場などで、上手なゴルファーの横で、基礎的なドリルをすることに気後れしてほしくないのである。
自分が初心者であることを受け入れ、その時期にあった練習法を外の視線を気にすることなく取り入れてほしいのだ。
先の腹筋・背筋を強化することも、自分が初心者であるという自覚があれば前向きになれるものである。
自分が初心者だと受けれている人ほど上達は早い。皮肉にも上級者はそれを知っている。
基礎的なドリルは、とても効果が高い。ぜひ、周囲の目を気にすることなく、積極的に実践してほしい。
![ゴルフのキソ!](https://www.golfhoken.com/2013/wp-content/uploads/2014/03/d428aff25d64bde51d60439886c83523.jpg)
the golfer / zoetnet
前回から初心者の方にスポットを当てて上達までをサポートするシリーズを展開しています。ゴルフの上手な「学び方」を身につけるにはどのような手順を踏むべきなのか。「学び方」のナビゲーションの役割を果たすことを目的とします。
初心者から賢くステップアップ(2)
初心者だからできること。 前回は、レッスンを受けることと並行して本から学ぶことの重要性をお伝えした(前回の内容はこちら)。 今回は、練習の工夫についてお話ししたい。初心者の強みを生かして、より上手にゴルフを学んで欲しい。
~ボールを打つ楽しさを大切にする練習のすすめ~
ゴルフをはじめたころは、ただボールを打つだけでも楽しいものである。まっすぐ飛ばないとか、飛距離がでないということで悩むことは少ない。ある意味、もっともゴルフを純粋に楽しめるころかもしれない。 ただ、そころは基本をしっかり身につけたい頃でもある。この時期は、ボールを打つ楽しさを味わいながら、基本の型を体に覚えさせる。それを並行してほしい。
そこでお勧めな練習方法なのが、練習場でボールを打つイメージをしながら素振りを数回してボールを打つことである。
Golf professional driving on range / Brisbane City Council 効用は2つある。 ひとつは、純粋に素振りに効果があるということである。多くの上級者は、しっかりと素振りをしてクラブを振り込んだ時期があるものである。地味なトレーニングは上達に避けては通れない。ただ、だからといってそれを愚直にやれる余裕は大半のゴルファーにはない。
だから、素振りを楽しい作業と並行して行う工夫に意味がある。 特に難しい理屈を考える必要は無い。自分が打ちたいボールのイメージをもって素振りをすることである。素振りの数の多さは確実にあなたを上達に導いてくれる。 ただ、素振りだけというのは味気なく、長続きしにくい。楽しく素振りをする工夫が必要だ。だから、練習場でボールを打ちながら素振りを組み込むのである。1球1球ボールを丁寧打つというおまけもついて一石二鳥である。
さらに、大きいメリットがあるのが、イメージをしながら素振りができることだ。もちろん、実際にボールを打てる環境でなくても素振りはできる。しかし、実際にボールを打つ場所でイメージをしながら素振りをし、実際にボールを打つとイメージとのギャップが生じる。そこに、「なぜ?」という疑問が生まれる。その疑問が大切なのである。
問題解決というのは、いかに解決すべき問題が具体的でかつ、解決策を考え続けることができるかに成否がかかっている。イメージを持って素振りをし、実際にボールを打つ。イメージした球筋が確保できなかったときは、その理由を考える機会に恵まれるのは、練習場で素振りをするからである。
![ゴルフのキソ!](https://www.golfhoken.com/2013/wp-content/uploads/2014/03/d428aff25d64bde51d60439886c83523.jpg)
初心者から賢くステップアップ(1)
今回から初心者の方にスポットを当てて上達までをサポートするシリーズを開始します。ゴルフの上手な「学び方」を身につけるにはどのような手順を踏むべきなのか。「学び方」のナビゲーションの役割を果たすことを目的とします。
![](https://farm4.static.flickr.com/3273/3103220474_b7f25d6507_m.jpg)
How to be a Better Woman Golfer / ol slambert
今回から、ビギナーゴルファーに向けてのアプローチするシリーズを開始したい。テーマは「学び方」。ゴルフに限らず何か新しいことをはじめるときは、まずは学ばなければならない。もし、その学び方がよいものであれば、ゴルフの上達につながるはずである。このシリーズは、上手なゴルフの学び方に焦点を当てる。
(1)レッスンを受ける前に
ゴルフをはじめようと思った方の大半は、スクールなどでレッスンを受けるようになった。ゴルフスクールも花盛りで、選択肢も増え、学ぶ環境はかつてよりも格段に整っている。いい傾向である。しかし、ゴルフをはじめたばかりで即、レッスンを受けるという流れはおすすめできない。今回は、ここからお話をはじめよう。
![](https://farm8.static.flickr.com/7084/7203570300_1972cfed48_m.jpg)
Group Golf Clinic / Aberdeen Proving Ground
理由は、ゴルフに限らず学ぶということは、情報の受け渡しであるからである。
学ぶということは、学ぶ側が教える側の情報を受け取る作業である。まずは、情報を受け取る準備がレッスンを受ける以前に必要なのである。つまり、学ぶ側に予習が必要なのである。たとえ、教え方が上手なレッスンプロであっても、教わる側に教えを受け入れる土壌が育っていない場合、レッスンは正しく機能しないのである。
まずは、言葉を理解しておこう。ゴルフの用語は当然として、ゴルフ理論を伝える言葉は理解しておくとよい。
「アドレス」という言葉を例をとると、「アドレス」の意味だけでなく、その重要性も理解しておきたい。それができているだけでも学ぶ効果は全く違う。教える側から受け取れる情報が変わってくるからである。疑問点があれば、それを自分の中でストックしておくといよい。疑問は理解のスパイスである。
(2)本を中心に学ぶ
ゴルフのレッスンを映像で学ぶ環境も整ってきた。手軽で、解りやすいDVDで学ぶことは決して悪いことではない。
しかし、DVDだけで学ぶというのもおすすめではない。やはり中心に据える教材は、本であってほしい。それもできるだけ、文章の多い解説書である。理由は、「考える」という作業にある。
本で学ぶメリットは、人間は本を読んでいるとき、自然と並行して考えるという作業を行っているからである。
![](https://farm4.static.flickr.com/3215/2419763120_a499d8f7aa_m.jpg)
Practicando el Swing / jlastras
例えば、スイング時における体の使い方を正しく理解するとき、「考える」というプロセスを経ると体を動かす必然性を自然と植え付けることができるのだ。読むペースを学び手がコントロールできることもよい要素だ。ゴルフの基本を読む、考える作業を通して、じっくりと自分に落とし込んでほしいのだ。
ある程度、本で学んだ後であるならば、DVDを見ることは逆におすすめである。おそらく理解は本で学ばない場合よりも何倍もすすむであろう。
レッスンをもうすでに受けている人は、今からでも書店に行って気に入った解説書で学んでほしい。そうすれば次のレッスンで得られるものが格段に増えることを実感してもらえることだろう。
<READ MORE>
ゴルフのキソ!!~基礎基本を徹底~の過去記事が固定ページに登場。
こちらからアクセスできます。
![ゴルフのキソ!](https://www.golfhoken.com/2013/wp-content/uploads/2014/03/d428aff25d64bde51d60439886c83523.jpg)
![](https://farm8.static.flickr.com/7225/7203573366_bce1ec328d_m.jpg)
Group Golf Clinic / Aberdeen Proving Ground
ゴルフの上級者には、教えを学んだ人を持っている人が少なくない。人から学ぶということは、いかに重要かということである。
前回は、誰に教えを請うべきか?その問いの答えは、あなたの周囲にいる上級者であるという内容をお話しさせていただいた(前回の内容はこちら)。
その学ぶべき上級者は、あなたとバックグラウンドが似ており、一緒に過ごすことのできる時間が長い人である事が望ましいとも述べた。今回は、上級者からの「学び方」に焦点を当ててみよう。
上級者からの学び方(1)
上達を目指すゴルファーであるあなた。仮に「ドライバーショットでのスライスに悩んでいる」としよう。教えを請う上級者を前にしてどのようなアドバイスのもらい方をするとよいのだろうか?
3つの候補を挙げてみよう。あなたが、「正しい」と思うやり方はどれだろうか?
A スライスで悩んでいることを相談し、アドバイスをもらう。
B 単刀直入にスライスの克服法を尋ねる。
C まずは、ドライバーショットを見てもらう。
結論から言えば、どれも正しいといえるだろう。まずは、アドバイスをお願いできる姿勢が大切だ。プライドが邪魔をして、教えを請う事ができないと、上達はどうしても遅くなってしまう。スライスに悩みがあるならば、AかBのような尋ね方で問題はない。
しかし、より良いやり方としてはCがいいだろう。
なぜか?それは、上級者とはどのような点が優れている人たちなのかということと関係があるからだ。
上級者は、全体の把握と観察力、そして問題の解決能力に長けている人なのだ。ドライバーショットを見てもらえれば、あなたが、スライスの問題を抱えていることを口にしなくても、すぐに把握してもらえるだろう。
このやり方がいいのは、スイングを丁寧に見てもらえれば、どこに問題点があり、何から解決していけばいいかのロードマップを示してもらいやすいからである。たしかに、スライスは問題だがもしそれ以上に優先的に解決すべき課題があれば、当然のことながらそちらのほうが大問題である。その克服に取り組むほうが良い。
自分が気がついていない問題を探してもらう。これは、上級者にお願いしてこそ成せる技なのである。