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Category: ゴルファーニュース


ゴルフのキソ!!~基礎基本を徹底!~



Group Golf Clinic / Aberdeen Proving Ground

誰から学ぶか。それは、上達のスピードを左右する重要な要素である。

ゴルフの上級者には、教えを学んだ人を持っている人が少なくない。人から学ぶということは、いかに重要かということである。だが、教えを学んだ人が誰であったのかはさまざまである。宮里藍プロや石川遼プロのそれは父親であったし、藤田寛之プロの場合の芹澤信雄プロのように師弟関係ということもあるだろう。アマチュアの場合、誰から教わるのが良いのだろうか?

まず思いつくのは、レッスンプロである。確かな知識に裏打ちされた高い指導力は魅力である。スイングの基礎を学んだり、つくり上げる段階ならばレッスンプロに学ぶのがよいだろう。しかし、ゴルフ全般という広い視点で見た場合、レッスンプロは、必ずしも最適者ではない。

なぜか?それは、ゴルフに関わる歴史が異なるからである。

レッスンプロの多くは、プロゴルファーを目指したり、ゴルフを生業とすることを目的にとして人生を歩んできた人達である。人生で最も時間と情熱を傾けてきたのがゴルフであり、ほぼ毎日何百球も練習で打ってきた経験を持つ人たちである。ゴルフを上達させてきたプロセスがアマチュアゴルファーと全く異なっている。

ゴルフを上達させる要素は、スイングだけではない。さまざまな要素がある。ラウンドでの実践的なスキルから、普段の練習の仕方まで多岐にわたる。さらに言えば、時間やお金の使い方も重要であるし、仕事がある人は、仕事とのバランスも必要である。

そのように考えると、基礎を学ぶゴルファーがもっとも教えを請うべき人は、誰なのか?

それは、身近にいる上手なゴルファーである。

出来る限り、自分と背景が似ている人が良い。サラリーマンと会社経営者では、時間とお金の使い方が全く異なるし、就いた(就いていた)仕事がジェネラリストかスペシャリストかでも考え方などが異なってくる。だから、自分と生活環境が良く似ている条件をもつ上級者から学ぶとよい。

特に、重要なのは、一緒に過ごすことが出来る人ということである。その人が教えることが上手である必要は全く無い。学ぶ側の姿勢が正しいものであれば、立派な「先生」となってくれることだろう。次回は、身近な上級者からの学び方をお話したい。

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編集部厳選の全国のゴルフ場をご紹介します。
東日本地区のおすすめはこちら。西日本地区のおすすめはこちら

今月のイチオシ! デスモンド・ミュアヘッドの2コースをチョイス!

東日本地区

芝山ゴルフ倶楽部
(千葉県山武郡芝山町大台2176 東関東自動車道・富里 15km以内)
多数存在する並行するウォーターハザード。狭くなるフェアウエイ。美しい景観は、程なく、決して少なくないプレッシャーへと変容する。2番、3番に代表されるこのゴルフ場の醍醐味はこの「プレッシャー」である。ぐっとグリップに力が入ってしまうプレッシャーは、剣の世界に似た、「間合い」や「凛とした雰囲気」を醸し出す。日常生活では、味わうことが出来にくくなったこの緊張感は、短いコースと合わせてミュアヘッドが提供した「侍の国」のゴルフ場のデザインである。

西日本地区

若木ゴルフ倶楽部
(佐賀県武雄市若木町大字本部1939-1 長崎道・武雄北方 10km以内)
水と緑の物語を紡ぐゴルフ場である。1番から始まる緑の世界。デスモンド・ミュアヘッドのデザインは、丘陵コース独特の3次元空間にゴルファーを導く。丘状に盛り上げられたハザードは、緑の世界に立体感をプラスする。一方、クラブハウス付近の9番、17番、18番は水の世界。大胆にデザインされたウォーターハザードは、平面の2次元の世界を演出する。凝縮されたミュアヘッドの世界感。欠点は、その世界が見事すぎて、プレーに集中できないことくらいである。

結果発表!「教えてください!プロに学ぶポイント!」

1月号のアンケート「教えてください!プロに学ぶポイント!」へのたくさんのご回答ありがとうございました。
アンケートにご回答くださった読者様の一部を掲載いたします。

koubunn様(愛知県 70代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田寛之
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 戸田籐一朗 パンチショット

ゴルフの達人様(奈良県 60代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ ジャンボ尾崎 豪快ショット
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ ジャンボ尾崎の寄せ

hamakazu様(愛知県 50代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 中島常幸 あこがれの存在
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ タイガーのロブ

なおなお様(愛知県 40代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田寛之選手。力みのないショット
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 石川遼選手のドライバー

バフイー様(東京都 60代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 小田孔明プロ。体型が似ているから。
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 今田竜二のスティンガーショット

せいちゃん様(東京都 60代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田選手。パワーフェードボールを打ちたい。
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 有村選手の正確なショートアイアン

asa様(東京都 60代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 渡辺 司 体型が似ている
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 渡辺 司 しなやかなスイング

提督様(福岡県 50代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田プロ
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 藤田プロのドライバー

rosemari様(兵庫県 女性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田寛之選手 トップから切り替えし、のため
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 藤田寛之選手のバンカーショット

KEITOMY様(福岡県 女性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 不動裕理。安定感のあるプレイ
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ ストリッカーのパッチングスタイル

elnino18様(東京都 50代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 松村道央
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ -

(編集部より)
1、2月の「ゴルフのリクツ!!」は、藤田寛之プロの特集でした。アマチュアのお手本のような正確なスイング。鍛えられた下半身。目標とするにふさわしいゴルファーですね。読者の皆さんの評価も高いですね。また、参考にされているゴルファーについては、asa様やバフイー様のように体型(体格)の近さから参考にされるというのが新鮮でした。体型(体格)とスイングには密接な関係がありますから納得のコメントです。

今月のアンケートは「教えてください!!ラウンドしてみたいコース」です。国内、海外問わず、いつかはラウンドしてみたいコースを教えてください! こちらからご参加いただけます。

↓↓↓
【ご参加下さい!目標スコアチャレンジ登録制度】
GOLF-MODEでは、あなたの目標スコア達成を全力応援!あなたが来年、クリアしたい目標スコアをご登録ください。目標を達成された場合、GOLF-MODEでご紹介させていただきます。

★目標スコアチャレンジ登録制度の流れ
(1)2月号アンケートフォームから目標スコアのご登録
(2)目標スコアを達成されましたら、スコアカードの写真やスキャンした
画像をGOLF-MODE編集部までメールにてお送り下さい。
(3)編集部よりご確認の連絡を差し上げます。

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GOLF-MODEでは、目標スコアチャレンジ登録制度の専用ページを作成しました!
あなたが登録した目標スコアがここに!達成したらこのページで発表します!!
登録された方も、まだの方もこちらをチェック

名設計家のラビリンス。デズモンド・ミュアヘッドのデザイン



Mission Hills Country Club, Rancho Mirage, California / danperry.com

「このゴルフ場を設計した人物は何を考え、何を想ったのだろうか?」

デズモンド・ミュアヘッド(1924年~2002年)

彼の手がけたゴルフ場でプレーをした経験をもつゴルファーのほぼ全てに共通する思いなのではないだろうか?斬新、個性的などという言葉では、説明できない独特の世界観を有するゴルフ場を遺した稀有の設計家を追う。

歌手として活躍する一方で、女子プロゴルフ界の発展に貢献したダイナ・ショア。彼女の尽力で産声をあげた大会の系譜をもつクラフト・ナビスコ選手権。春の訪れを告げ、LPGA(米国)の歴史に名を刻む伝統あるこの大会は、ロサンゼルスから西へ車で2時間ほどのランチョ・ミラージュにあるミッションヒルズ・カントリークラブで行われる。

このゴルフ場の設計を手がけたデズモンド・ミュアヘッドは、イギリス出身でケンブリッジ大(英)、ブリティッシュ・コロンビア大(カナダ)で建築や造園学を学んだ。

このころのミュアヘッドは、アーノルド・パーマーやジャック・ニクラウスら名ゴルファーと組んで仕事をしていた。ニクラウスとのコンビで設計したミュアフィールド・ビレッジ(米国・オハイオ州)は、ゴルフ設計家としての彼の名を世界に知らしめた。

美しく、水と緑が調和した流線型の設計。ニクラウスとのコンビだったゆえに「ミュアヘッドらしさ」は、希薄化しているのかもしれないが、ゴルファーへの多くのものを訴えるには十分なゴルフコースである。

しかし、この後突如、ミュアヘッドはゴルフコース設計の世界から姿を消す。

ストーン・ハーバーゴルフクラブは、10年の空白を経てゴルフコース設計に戻ったころの設計である。10年の歳月は、この設計家をどのように変えたのか?

波のようにうねるアンジュレーションがきついフェアウエイだろうか?大胆に組み入れるウォーター・ハザードだろうか?

それは、表面的なものでしかないだろう。そう言いたくなるのは、彼が日本にその答えの断片を遺しているからだ。

富士クラシック。葛飾北斎の『富嶽三十六景』をイメージしたとされるこのコース。ここでのラウンドは、ほぼ全てのゴルファーに忘れられぬ記憶として残される。改めて紹介するのがはばかれるほどに有名となった17番。ミュアヘッドは、『富嶽三十六景』の代名詞、「神奈川浪裏」を大胆にグリーンのデザインに取り入れている。

しかし、その大胆さの一方で富士クラシックのコース全体のイメージは「地味」である。地味だと感じる理由は、新陽カントリー倶楽部の存在があるからだ。

これでもかとゴルファーに見せつける大胆なレイアウト。視界に飛び込む強烈な印象を刻む「新陽」の各ホール。この強烈なイメージの洗礼を受けると、「富士クラッシック」は地味な印象を受ける。

ミュアヘッドは、なぜこのようなコントラストを描いたのだろうか。答えは「ゴルフ場がどこにあるか」にあると私は思う。

富士山を臨む「富士クラッシク」は、富士山の存在こそが主である。大胆なデザインは平面化させて、3次元的なデザインは富士の存在を前面に出す。視点は遠くの富士から徐々に手前に移るようにする。「地味」なデザインは、そのような仕掛けに基づくものではないか。一方、そのような背景がない「新陽」は、リンクス風バンカーなど立体的なデザインを豊富に入れる。

ミュアヘッドが大切にしたのは、自らのイメージと景色との融合ではないだろうか。そう考えると、この設計家の自己主張の意味が見えてくる。ゴルフ設計家の自己主張。ゴルフ場は、その存在が巨大な造形物であるが故に、周囲の風景と切り離せない宿命をもつ。であるならば周囲の景色とのマッチングは細心の配慮が必要となる。富士と新陽の異なるつくりは、10年の空白の末にたどり着いたこの設計家の境地が凝縮されているように思えてならない。

哲学や心理学にも造詣が深かったされるミュアヘッド。あらゆる要素が溶け込んだ彼の思想が詰まったコースでプレーすることの本当の楽しみは、彼の思考回路に入り込む楽しさなのかもしれない。

~電池~小さな箱の大きな問題。



All Nippon Airways JA813A Boeing 787-8 Dreamliner at SJC for Inaugural Flight to Tokyo/NRT / Jun Seita

それは、まるで足の裏に刺さった棘が象をひっくり返したようだった。

航空業界を変える夢の旅客機、ボーイング787。LCCの脅威にさらされはじめた大手航空会社にとってこの飛行機は、未来への希望だった。中型機であっても東京-ボストン間を飛ぶことができるほどに軽量化された機体。外壁に炭素繊維などの新素材を用いる他に、軽量化の切り札として注目されていたのが電気制御だった。しかし、この787がつまづいたのは、電気制御のトラブル。その最たる原因は電気を生み出す電池だった。

私達の日常に寄り添ってきた電池。この電気を生み出す小さな魔法の箱が、今問題として迫ってきている。

電圧の基本単位ボルト。その生みの親、アレッサンドロ・ボルタは今から200年ほど前、亜鉛と銅を電極として、はじめて電池をつくり出した。

electron(電子)の流れ。これが電気の正体である。移動する電子が、「電流」(電気エネルギー)としてさまざまな機器を動かす。電池は、電子の出し手である-極と電子の受け手である+極の各電極で、化学反応を起こし電子をやり取りしている。このような化学反応の組み合わせによって電池は構成されている。

電流は「水の流れ」のようなもので、「水の流れ」を蓄積することはできないと同様に、「電流」も蓄積することはできない。であるから、電池は電子を出し続け、電子を受け入れ続けるしかない。この電子のやりとりを可能にする電極(+、-極)が重要でその物質のベストミックスの発見こそが電池の進化の根源となっている。

であるから電池の進化は、+極と-極としてふさわしい電極に使える物質探しの歴史でもある。金属、金属酸化物、炭素・・・あらゆる素材の組み合わせや素材のそのものの研究開発。これは研究者、技術者の地道で気の遠くなるような忍耐に支えられているのである。

地道な作業ゆえ、電池の進化が「ゆっくり」であることは宿命でもある。

しかし、現代社会の急速な変化がこの「ゆっくり」の進化を待っていられなくなっている。


Li-ion-battery / Razor512

今回、787で使用された電池は、パソコンや携帯電話などに使われている電池と基本構造が同じリチウムイオン電池である。この電池は、高い電圧を出すことと化学反応の効率的な利用のメリットをもつ。しかし、その一方で短絡(ショート)や発火の問題も抱えている(私たちが日常生活で使う分においては、高い安全策が施されているため問題はない)。

そのため、急激な温度や圧力の変化に晒される航空機の制御をこのリチウムイオン電池に担わせること自体に無理があったのではないかという意見が出ている。

科学技術の進化のスピードは、時にゆっくりであったり、急速であったりする。今回の787のトラブルは、私の目から見ると「電池の限界」の見積もりの甘さが原因のように思う。飛行機の基本的な設計段階でリチウムイオン電池の限界をどのように評価していたのだろうかと疑問を感じるのである。

飛行機のつくり手が、「この技術(システム)を採用するにはどうしてもリチウムイオン電池が必要」という「願望」が前提にあり、それがリチウムイオン電池への評価を厳密にできなかったのではないかと思うのである。

私は、電池の進化は今後も「ゆっくり」であり続けると思っている。であるならば電池を使用する電気・電子機器は、その宿命を受け入れるべきであると思う。電池の限界を無視して高機能を謳っても何の意味もないからだ。

巨大な液晶画面を搭載し、莫大な電力消費を前提としたスマートフォンが使い方によっては、半日経たずにバッテリー切れを起こすのは、電池の視点からみれば「当たり前」なのである。電池の限界を前提として製品開発をすることが重要ではないのだろうか。

科学技術の進歩は、時としてハイテクな部分に目が行きがちである。しかし、ローテクとセットで見て初めて正しい評価ができるのである。そういう意味で電池の問題は、小さな大問題なのである。

Voice to the GM 2月号

今月の表紙 <ホンダクラシック>

1982年からホンダがスポンサー参加したPGAツアー、ホンダクラシック。ハワイ、カリフォルニアと転戦して、フロリダに舞台を移しての初戦となる。前年度覇者は、R・マキロイ。注目度の高い大会だ。会場はパームビーチガーデンズ。マイアミから北へ車で1時間半ほどのリゾート地である。

Recreational areas along Lake Okeechobee / JaxStrong

フロリダ最大の湖、オーキチョビー湖(Lake Okeechobee)は、すぐの立地。周辺地域に点在する自然保護区に囲まれた天然の観光スポットである。

 

ゴルファーの皆様こんにちは。編集部のイチコです。ボーイング787型機の運行見合わせによって、世界中のB787路線が影響を受けた模様・・・。皆様の中にも、ビジネスやご旅行で不便な思いをなさった方がいらっしゃるかもしれませんね。原因とされるリチウムイオン電池は、私達の身近なパソコンや携帯電話にも使われているとのこと。「電池の視点」から考えると、長持ちしないスマホのバッテリーは、むしろ当然なんだという今号の記事。便利さを追及することに脇目も振らない日常を、ちょっぴり反省しました。(イチコ)

ゴルフのリクツ!!藤田プロの体重移動を学ぶ(前編)

2012年の賞金王、藤田寛之プロ(葛城GC)。日本で最も体重移動を上手くスイングに組み込んだ選手のひとりですね。このトッププロから体重移動のコツを学びましょう。

まずは、体重移動のメリット、デメリットをお話しましょう。日本人の多くのトッププロが体重移動を組み込んだスイングをする理由は、パワー不足の補完です。欧米人に比べて体格的に劣る日本人(東洋人)が飛距離不足を補うために行っているのが体重移動です。

ただ、スイングの基本は、回転です。体重移動は、基本の回転にプラスするものと理解しましょう。体重移動は、スイングに上手く組み込めば、回転という基本と矛盾することなく、正しく機能します。

しかし、この体重移動は、スイングを破壊するだけのデメリットも兼ね備えています。代表的な例がスエー。円軌道である回転と左右の動きの体重移動。この異なった動きは、考え方の方向性を誤る危険性が高く、リスクのあるスキルであるということも理解しておきましょう。

前編の今回は、トップまでの注意点をお話します。

◆まずは、膝を適度に曲げて重心を下げる。
体重移動をスイングに組み込む上で、適度に膝を曲げて、重心を下げることは、まず最初に意識することになります。「前傾の維持」、「腰の回転によって始動」する回転の基本と体重移動がうまくかみ合うための重要な動作になります。

◆キーワードは拇指球から拇指球へ。
体重移動を行う最大のメリットは、体重の移動の力をボールに伝えることです。アドレスからトップまでの動きの中で右足に体重を乗せて行きます。その際のポイントは、拇指球で右足に乗った体重を支えること。

そうすることで、右足の内側の筋肉で体重を受け止めることができます。これでスエーを防ぐだけでなく、左足への体重移動がスムーズになります。ですから左足も拇指球で支えておきます。

体重は、内側の筋肉が受け止めて、右足の拇指球から左足の拇指球へ移動させる。それが体重移動の基本的考え方です。

◆体はしっかり回転。
体重移動は、左右の動き。体重移動への意識が強すぎると、どうしても回転の意識が弱まります。ですから、トップまでの動きでは、それを防ぐ工夫をスイングに組み込んでおきましょう。図で示しているように藤田プロは、胸が外を向くまでしっかり体を回しています。しっかり身体を回す意識を持つために、右足の付け根にパワーを溜めるイメージを持ちましょう。

身体がしっかり回ればここに体重が乗る感覚がでてきます。そのとき、右のお尻の筋肉が張ってきますので、ここをポイントにしてもいいでしょう。

◆トップまではゆっくりスイングでOK!
体重移動を組み込んだスイングは、「右足に体重をぐっと乗せて」打ちに行きます。ですからトップまでとトップからが別のプロセスと考えることができます。藤田プロもトップで、ひと呼吸があります。動きを確認するようにゆっくり動いて構いません。

後編の次回は、体重を移す際に発生しがちなミスの防止を中心に、トップからフィニッシュまでをお話します。

GM厳選!楽天GORAで全国ゴルフ場予約

GM編集部は、楽天GORAによるゴルフ場予約サービスを展開中です。

編集部厳選の全国のゴルフ場をご紹介します。
東日本地区のおすすめはこちら。西日本地区のおすすめはこちら

今月のイチオシ!

東日本地区

武蔵丘ゴルフコース
(埼玉県飯能市中山665 首都圏中央連絡自動車道・狭山日高 10km以内)
西武グループのため、電車で行ける名門ゴルフ場。普段は敷居が高いと感じても「ちょっとお邪魔する」的な利用が可能なのは、冬場のこの時期ならでは。広いフェアウエイは、開放感に溢れ林間コース独特の落ち着いた佇まいと同居する。しっかりしたコースメンテナンスと教育の行き届いたキャディは、名門の証である。

西日本地区

九州・沖縄ブロック
鹿児島高牧カントリークラブ
(鹿児島県姶良市蒲生町久末2489-1 九州自動車道・姶良 10km以内)
3月開催のTポイントレディスゴルフトーナメント開催のコース。開催前後は、プロ仕様のセッティングになっているため腕試しには十分。少ないバンカーのため戦略的に乏しい第一印象に反して、上下左右の傾斜が落としどころを悩ませる油断できないコース。通うたびに新たな発見があるだろう。満足のいく料金設定に加え、宿泊コースもお得。LCC就航で、関西圏からの週末ゴルフも可能になった。

結果発表!「教えてください!2013年の決意!」

12月号のアンケート「教えてください!来年への決意!」へのたくさんのご回答ありがとうございました。
アンケートにご回答くださった読者様の一部を掲載いたします。

Swing into spring — golfers hit greens during Spring Invitational / Fort Rucker

こう様(大阪府 30代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ ドロー・フェードの打ち分け
≪継続してチャレンジしたいこと≫ ウォーキングの継続

pee様(北海道 男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ 足腰を鍛える
≪継続してチャレンジしたいこと≫ 毎日クラブを握る

ぴぐもん様(千葉県 女性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ ラウンドレッスンを受ける
≪継続してチャレンジしたいこと≫ 月に2回以上はラウンドする

KeiTai様(大阪府 50代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ ラウンドレッスン
≪継続してチャレンジしたいこと≫ ゴルフ場では歩く

マッチャン様(長崎県 50代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ ホームコースの公式戦に出場
≪継続してチャレンジしたいこと≫ 体調管理

ふくちゃん様(埼玉県 50代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ フェアウエーウッドの猛練習
≪継続してチャレンジしたいこと≫ ウォーキング週2回への挑戦

ボギーパパ様(青森県 60代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ ウォーキング(体力の維持)
≪継続してチャレンジしたいこと≫ バンカー練習

asa様(東京都 60代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ アイアンの飛距離を伸ばす
≪継続してチャレンジしたいこと≫ ドライバーの安定

なおなお様(愛知県 40代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ 朝のウォーキング
≪継続してチャレンジしたいこと≫ ゴルフのレッスン

sho様(宮城県 70代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ ―
≪継続してチャレンジしたいこと≫ 腹筋強化、腕力強化

バフィー様(埼玉県 50代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ 歩く
≪継続してチャレンジしたいこと≫ パターの練習

terboh様(大阪府 男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ ゴルフスクール入会
≪継続してチャレンジしたいこと≫ ウォーキング

Stuttgart1900様(神奈川県 40代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ ゴルフレッスンを受ける
≪継続してチャレンジしたいこと≫ 毎週練習を欠かさない

だんご様(東京都 40代男性)
≪新たにやってみたいチャレンジ≫ ゴルフレッスンを受ける。
≪継続してチャレンジしたいこと≫ ―

(編集部より)
今月もたくさんのご回答ありがとうございました。新たにやってみたいチャレンジでは、レッスンやスクールなど教わることへ意欲的な方が多かった印象です。ティーチングプロからのアドバイスを積極的に受け、スコアアップへとつなげたいという目的が感じられます。継続してチャレンジしたいことは、体力の維持管理に関するものや具体的なスキル向上への取り組みなど、幅広いご意見を頂きました。みなさんのはっきりした目的意識とその高さを感じました。

今月のアンケートは「教えてください!プロに学ぶポイント!」です。あなたが普段、参考にしているプロゴルファーやその技術を教えてください! こちらからご参加いただけます。

YAMAHA。技術で勝って、ビジネスも勝て!


2012年は、「ヤマハ」のシーズンだった。同社と契約する賞金王、藤田寛之プロと谷口徹プロが大活躍。技術に一家言ある2人のプロが愛用するクラブ。職人気質のメーカーの努力が結実したシーズンでもあった。しかし、ビジネスとしてヤマハを見ると、脆さが気になるメーカーでもある。好きなメーカーだけに残念だ。ビジネスとしてのヤマハの課題は、現在多くの日本の製造業が抱える課題でもありそうだ。

「ヤマハは嫌いだ」と口にするゴルファーにあまりお目にかかったことがない。たぶんあなた自身もあなたの周辺のゴルファーも同じだろう。職人気質を好む日本人にとって、技術に徹底的にこだわるヤマハのメーカーとしての姿勢は、シンパシーを感じるに値するメーカーなのだ。ヤマハが「機会があれば」チャレンジしたいメーカーの一つであることは、間違いないだろう。

では、あなたのゴルフクラブセットの中に、ヤマハのクラブは入っているだろうか?

「イエス」と答えたゴルファーは、きっとそれなりに満足しているはずだ。ヤマハの製品は、それくらいの実力がある。「ノー」と答えたゴルファーの理由の大半は、「まだ、ヤマハを手にしてみようという気にならない」ということだろう。国内2強のD社、B社を愛用しているゴルファーならば尚のことだ。言い換えると、ヤマハは潜在的な市場を国内に抱えていることになる。であるならば、「魅力的に見える隣の芝生」として自社の製品をより青くみせる努力はビジネス的に重要な戦略となるだろう。

それが「inpresX」ブランドの育成ではなかったのか?

「inpresX」シリーズの2013年の展開は、このRMX(リミックス)が担うのだが、その新作発表会で前面に出たコピーが「解体」であった。ヘッドとシャフトを別売りすることから「バラバラ」にするイメージからそれが来ているのだろう。現状に安住せず、新しい試みをするヤマハらしさであるし、こういう挑戦は大歓迎である。

ただ、問題はメーカーが発するメッセージがなぜ「解体」なのだろうか?ということである。

私達ユーザーは、そのバラバラに売られたヘッドとシャフトをどのように組み合わせ、自分のゴルフに役立てていくかにこそ関心があるのだ。「解体の先」こそが、私達にとって重要なのだ。もちろん、興味があるゴルファーやコアのユーザーは有料雑誌を買って、使い方をマスターしようとするだろう。しかし、「これからのヤマハユーザー」にとってはこのような訴え方では、ヤマハの敷居は高く感じるのではないか。

「日本の家電メーカーの機能は、むずかしすぎるものが多い。多機能についていかない消費者も増えている」通販大手ジャパネットたかた(長崎県佐世保市)の高田明社長は、数年前にこう発言している。多機能を謳う一方で、ユーザーにとって理解の難しい機能を搭載する日本の家電メーカーの姿勢に疑問を呈している。販売の最前線に立つ同氏にとって、この疑問はより切実に感じたのだろう。新しい機能がユーザーにとってどんなメリットがあるのか?それをはっきり示さない、示せない日本の家電メーカーのうち数社は数年後の現在、巨額赤字に転落した。同氏の発言は、この未来を予測していたかのようだ。

ヤマハに限らず、日本のメーカーの技術の追求は、決して衰えさせてはならないストロングポイントである。しかし、これからの時代は、それだけでは不十分である。自社の製品を使えば、どのような未来が待っているかを強く訴える必要がある。その機能が、いかに新しく、いかにユーザーの未来を変えることができるのか。それを強く示す必要がある。例えば、アップル社のiPadの企業向けCMはそれが端的に出ている。自社製品を手にしたときのイメージをいかに喚起させることができるか。そのアピールがより強く求められる時代になったのである。

私は、ヤマハのメーカーとしての潜在能力を高く評価している。一方で、日本のメーカーの多くが抱える問題を克服できていないとも感じている。「inpresX」ブランドは、ぜひ大切に育ててもらいたい。発するメッセージは創造的であるべきだ。「解体」では未来を語っていることにはならない。私達は、「inpresX」を使えば、こんな楽しいゴルフライフが待っているという未来が見たいのである。