コースコンディションの悪さと寒さで体も動きにくい冬の朝。
そんな時は、6~7割のチカラで振るといいのですが、
分かっていても、つい夏場や昼間と同じスイングをして
打ち損じてしまう人は多いのではないでしょうか。
■原因「打感」のイメージミス
6~7割のチカラでスイングしようと
そーっとテイクバックしたものの
切り返し以降では無意識にフルスイングの
分厚い打感イメージで叩きに行ってしまい
体が対応できず起こるミスです!!
コンパクトに振るなら
その分インパクトも軽くなるイメージをしっかり持ちましょう。
2017.05.26.12.34.39-Kyle Toms wedge-0007 / www.davidmolloyphotography.com
夏のインパクト音が「バキーン」なら
冬の朝イチは「スパーン」という感じです。
■朝イチ技「シャープな振り」
033 – Nick Boarman / Neville Wootton Photography
可動域が狭いのは当然と考え
コンパクトな振りで対応しましょう。
1.アドレス小さくスタンス狭め
コンパクトに振るためには
アドレスを小さくするといいですね。
グリップを短く握り
スタンスは普段より靴1足分狭くします。
2.トップは自然と小さくなる
小さく構えた分、スイングの弧も小さくなるので
トップは自然とコンパクトになる。
トップでは肩を深く入れることで
手打ちを防ぎます。
3.へそは下に向けて
ダウンスイングで伸び上がらないよう注意!
へそを下に向け前傾を保ち
手元の通り道を確保しよう。
4.力み防止にソールを浮かせて
アドレスで力みがちな人は
ドライバーのソールを浮かせて
構えてみましょう。
背中でドライバーを支える感じが出て
力みにくくなります。
朝イチのミスショットはスコアだけでなく
メンタルにも影響してしまいます。
軽いインパクト音をイメージしながら
コンパクトに振って良いスタートを!!
足の指で地面をつかむとは!?
Golf at Grand Royale last saturday / BEST PHOTO
アドレス時の足の構えとして、
地面を足でつかむようにといわれますが、
それってどんな状態でしょうか?
足指じゃんけんのグーのように足の指に力を入れていませんか?
スイングでは、軸がブレないよう安定させることが大切です。
しかしこのカタチでは、安定どころか歩きにくいですよね。
それは、土踏まずが浮いてしまい、地面との接地面積が小さくなってしまうからです。
これでは足がめくれやすく不安定になり、スイング軸が傾きやすく
余計な動きも入りやすくなってしまいます。
実際はその逆で、例えついでに足指じゃんけんで表現するなら、
「パー」のように指を広げたカタチにして下さい。
構える時につま先に体重を乗せると、足が地面にピッタリと密着。
地面がしっかりつかめて軸ブレしないので、スイングが乱れにくくなります。
足元を見直して
軸のしっかりしたスイングをマスターしましょう!
あなたは大丈夫!?練習場でのNGアドレス
アマチュアゴルファーの練習は、基本1人。
集中してじっくり練習できるのはいいけれど
チェックしてくれる人がいないので、自己満足に陥りやすいのも事実。
例えば、コースではミスショットが出るとフィードバックするのに
練習場では、ミスショットが続こうとも気にせず何度も打って、
偶然出た1回のナイスショットに満足しがち。
練習でこそ、ミスショットの原因をしっかり探りたいところですが、
多くの人がボール位置やスタンスなど
アドレスからミスしているパターンが目立ちます。
そこで今回は、練習場でやりがちなNGアドレスを3つご紹介します。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
NG1.マットに並行に立っている
何も考えずにマットと平行に構えている人も多いはず!
それって本当にスクエアになっていますか?
ターゲットからボールまでラインを引く
上体を起こして見ると肩の向きがずれ
構えが歪んでしまいます。
前傾したまま顔だけを横に向け目線でそのラインを追うとよい。
NG2.ボール位置の基準が左かかと
左かかとを基準にボール位置を合わせていませんか?
でもそのスタンスが毎回同じとは限りませんよね!?
そうなるとボール位置も狂うことになります。
ファスナーなど、自分の体の中心線から合わせる
ズボンのファスナーやベルトのバックルなど
自分の体の中心となる線から合わせることで
ボール位置をいつもに同じ位置にして構えましょう。
NG3.立ち位置がボールに近すぎる
近くに立ちたくなる気持ちは分かりますが
それでボールに当てようとすると
不自然なスイングになりませんか?
グリップエンドと体を
こぶし1個半から2個分空ける
グリップエンドと体が近すぎると
シャンクが出たりインパクトで上体が浮く原因にもなる。
前傾角なども見直しましょう。
まずは、アドレスのこの3つの注意点をチェックして
改善してみて下さい。
アプローチは小さな構えから強く打つ!!
022 – Richard Brown’s approach to 18 / Neville Wootton Photography
なんてことないアプローチで
ザックリやハーフトップ気味に入って大きくオーバーした!
そんなミスをしたことありませんか?
その原因はきっと、インパクトのゆるみです。
特にピンそばや「寄せておきたい」と緊張した時などがゆるみやすいのですが
それは、ヘッドが減速しながら当たっているということです。
インパクトが減速してしまう理由は、バックスイング。
ピンまでの距離に対してバックスイングが大きすぎると、
とっさに「このままでは強い」と体が察知して
反応してしまい、インパクトで減速してしまうのです。
では、バックスイングが大きくなってしまうのはなぜでしょうか?
その原因は、アドレスにあります。
大きく構えると大きなバックスイングに
小さく構えると小さなバックスイングになります。
ピンが近いにもかかわらず、ボールに遠く立って
スタンス幅の広く大きい構えをすると
自然とバックスイングも大きくなり
そこに体の反応が出てしまいゆるみが出てしまうのです。
では、例えば、ピンまで20ヤードの場合、
20ヤードの構えをしてはいけません。
あえて15ヤードくらいの構えをして、
ちいさなバックスイングから強く打つ。
これでヘッドが加速しながら当たります。
加速インパクトならスピンがかかるので、強く打っても球は止まるはずです。
ただしその時、手の力で強く打とうとしてはいけません。
脚の力を使って体重移動をしながらインパクトのパワーを出すことで
安定したヘッドの動きになります。
アプローチに限らず
ドライバーショットでもパッティングでも
「インパクトは加速させる」がゴルフの基本です!
「芝以外にもある!風の予測法~その2~」
梅雨明けまでは、風の季節!!
梅雨の時期は、雨が降る前には南風、雨が止んだら北風が吹くので
梅雨の晴れ間にゴルフへ行こうとすると
ほとんど風が吹いているという状況。
梅雨明けまでは、風の影響が続きそうです。
前回「春風には、アイアンの番手を上げて」にて
芝を使って風速の予想の立て方をご紹介しました。
今回は、芝以外にもある!風の予測法をご紹介します。
■グリーンの風向き
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打つ場所は無風でも、グリーン上は
風が吹いている場合もあります。
飛び始めの勢いがある球よりも、
球威が落ちた球の方が
風の影響を受けてしまいますから
グリーン上の風向きで計算しましょう。
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■鳥の飛び方
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鳥が前に進めずフワッと浮いたら
風はアゲンスト。
鳥の体の向きと進む方向が違う場合は
横風に流されている。
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■林間コース
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木に囲まれたホールの場合は
木のどこがどう揺れているかを
見ましょう。
・上部の枝だけならアゲンスト
・下まで全体的ならフォロー
・どちら側かの木だけが揺れている場合
は逆サイドからの突風
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■海風は重いって本当!?
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湿度100%と0%の風、どちらかと言えば
湿度100%の風の方が影響は
少ないそうですが、
実際にはほとんど影響はないとのこと。
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風の影響を映像としてイメージしてみる
前回の記事で風の強さ、
今回の記事で風の方向などを読めたら、
球がどれくらい風に流されて、どこに落ちるかを
映像として頭でイメージしてみることが大切です。
「春風には、アイアンの番手を上げて」
梅雨明けまでは、風の季節!!
暖かくなってスイングがしやすくなったこの時期。
しかし、春は1年の中でも風が強く吹く季節です!!
中でも5月は、急速に発達する低気圧は「メイストーム」と呼ばれ
強風をもたらします。
さらに梅雨の時期は、
雨が降る前には南風、雨が止んだら北風が吹くので
梅雨の晴れ間にゴルフへ行こうとすると
ほとんど風が吹いているという状況。
梅雨明けまでは、風の影響が続きそうです。
ということで、
「風を読む!アイアン編」
風があるからと言って、風に争って
低く打とうなどといつもと違うスウィングをするのは、大間違い。
ただでさえリズムが狂いがちな風の日に
低く打とうとしてもまともに当たらなくなります。
たとえ、うまくいっても
今度は普通のスウィングのリズムを崩してしまいます。
アイアンの場合は、目安表を参考に風を読んで番手を上げ、
あとは「ゆっくり」を意識して、
いつものスウィングをしましょう。
目安表
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フラッグが
ゆらゆら
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フラッグが
バタバタ
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ピンが
根元からしなる |
影響
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半クラブ
(風速3~4m/s)
※1クラブ上げて短く持てばちょうどよい
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1クラブ
(風速6~7m/s)
※強く打とうと思わずにゆっくりとしたリズムで
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2クラブ
(風速9~10m/s)
※立っていられない程の風でピンも折れそうなくらいなら3クラブ上げることも
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芝が斜めに落ちる
芝が斜め45度くらいの
角度で落ちるそよ風
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芝が真横に飛ぶ
芝が真横に飛ぶくらい
しっかりした風
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芝が広がって飛ぶ
芝が勢いよく飛び散る
強風
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ピンまで残り30ヤード以内の短い距離のアプローチ。
ここでダフリやトップ、ショートやオーバーのミスを繰り返してしまう人……
もしかして「構え方」に問題は、ありませんか?
そこで今回は、ショートアプローチでの構え方をご紹介します!!
ショートアプローチは飛ばない構えで!!
30ヤード以内のアプローチのポイントは、
あえて球が飛ばない構え!!
■スタンスは、両足がつくほど狭く
広すぎるスタンスは、体が動いて大きい振り幅になってしまうため
ボールが飛びすぎてしまいます。
両足をほぼピタッとつけるくらい狭くしましょう。
体の可動域と振り幅が制限され
ボールが飛びすぎる心配がありません。
自然と小さな振り幅でしっかりスイングができるので、
インパクトでの緩みがなくなり
距離感が合いやすくなります。
その時、左足を少し引いて
「オープンスタンス」に構えると
目標方向にクラブを出しやすくなります。
さらにヘッドの抜けも良くなるので
ダフリやトップのミスを防止して
ミート率が大幅アップ!!
■ボール位置は、体の正面
ピッチ&ランのボール位置は、体の正面が基本。
オープンに構えるとボール位置が右足寄りに見えますが
右に置き過ぎるとヘッドの抜けが悪くなります。
やや左足体重が理想的。
■握り
スタンスを狭くして、ボールに近づいて構えるので
そのぶんクラブは短く、しっかり握るのがポイント!!
■ややハンドファーストな構え
手を太ももの内側にセットして
ややハンドファーストに構える。
インパクトが緩まずピタっと寄せられます!!
お悩み!冬のアプローチ
寒さでカチコチの地面に
チャックリやトップが出やすい冬柴…
そこで今回は、この時期のアプローチのコツをご紹介します!
\ 季節も考慮したプレー運びをぜひ取り入れましょう /
<冬ゴルフのおさらい>
・プレーヤー自身の筋肉の動きが悪くなること
・厚着によって体が回りにくくなること
・物理的な要因として、気温が下がるとボールの樹脂が固くなり、
反発が弱くなって初速度が減ること
冬ゴルフ「アプローチ」のポイント
状態の悪いライでのすくい打ち防止策!
構えのコツはハンドファースト!
アプローチの基本は、ボールをとらえやすくするためにクラブを短く持ち、
ボールの近くに立って構えるのが大事なポイント!!
ボールは、右に置いて、フォローは低く!!
この時期のグリーン周りが忙しい理由は、
夏は、芝が生えそろっているためボールが少し浮いた状態なのに対して
冬は、芝が薄く土の上から打つに等しい状態になっているからです。
この時期のアプローチは、ボールを右足の前に置くのが正解。
両手の位置は、通常と同じ左ももの前ですがクラブを短く持ち、
ボールの近くに立って構え、ハンドファーストの度合いを強めることで
すくい打ちを防止!!ボールを上からヒットできます。
1.構えは、ハンドファースト
2.スタンスは、軽くオープンに
3.ボールは、右つま先の前
頭は、構えた位置にキープしてフォローは低く
状況に応じてどのクラブを使う場合でも
アプローチのスイングの基本は、右腰から左腰くらいの高さ。
ボールを右足の前に置いたら、初めから低い角度で打ち出すつもりで
低いフォローで振りぬきます。
すくい上げようとすると軸が右に傾き
フェースが開くとダフリに。
上からヒットしようと意識しすぎると
インパクトで頭が左に流れてしまいミスにつながります。
構えた位置に頭をキープしてフォローを低く出せば、
ボールを正確にとらえることができ、
難しい冬芝からのアプローチでも、ピンに寄る確率が上がります!
お悩み!冬のユーティリティークラブ
BMW-Winter-Golf-2014-Val-d’Isère-photo-Press-start-agence / Press Start Agence
寒さで飛ばないのは、アイアンも同じ!!
そこで今回は、冬ゴルフのユーティリティークラブ編です!!
<おさらい>
冬に飛ばない要因は、
・プレーヤー自身の筋肉の動きが悪くなること
・厚着によって体が回りにくくなること
・物理的な要因として、気温が下がるとボールの樹脂が固くなり、
反発が弱くなって初速度が減ること
他にも、冬の冷たい空気は抵抗が増すため飛ばなくなるなどの要因があり、
「冬は飛ばない」は、気のせいではありません。
冬ゴルフのポイント
ユーティリティーもアイアン同様
しっかりダウンブローに打つ!!
ミドルアイアンの代わりにユーティリティーを使ってみましょう。
打つ時のポイントは、しっかりダウンブローに打つこと。
腰を回しながら低く振り抜いていく!!
ユーティリティーはアイアンに比べてソールが滑りやすいからと
横から払い打つのは逆効果!!
ボールを上げたい心理が働くと、
ダウンスイングで左肩が浮きフェースが開く原因になってしまいます。
すくい打ち防止のために、腰を回しながらフォロースルーで
ヘッドを低く長く振りぬきましょう。
インパクトで左肩が上がると上体が開きミスの原因に!!
左肩が上がらないように肩のラインを意識して
地面と平行に保てば、しっかりとダウンブローにヒットできます。
お悩み!冬のドライバー
冬は、夏よりも飛距離が落ちる…
それは気のせいではありません!!
・プレーヤー自身の筋肉の動きが悪くなること
・厚着によって体が回りにくくなること
・物理的な要因として、気温が下がるとボールの樹脂が固くなり、
反発が弱くなって初速度が減ること
他にも、冬の冷たい空気は抵抗が増すため飛ばなくなるなどの要因があり、
「冬は飛ばない」は、気のせいではないのです。
そこで今回は、冬ゴルフのドライバー編です!!
冬ゴルフのポイント
冬ゴルフの飛距離は1割減と割り切ったうえで
プレーしましょう!!
大事なことは
フェースの芯に当てること
Golf tee / Qrodo Photos
ヘッドスピードは落ちますが
確実性をとって、
「コンパクトなスイング」を実行しましょう!!
体を大きく動かすと、ミスになる
体が回りづらいからと言って
体を大きく動かそうすると
かえってダウンスイングで体が早く開きやすくなってしまいます。
そこで、スタンス幅を夏よりも1足分を目安に、やや狭くしてみましょう。
頭はアドレスの位置でキープしてコンパクトに振ります!!
※この時、ボールの位置やティーアップの高さはいつも通りでかまいません。
低めのトップ位置から腕を最短距離で振り下ろし
フェースの芯に当てる感覚で打ちましょう。
ヘッドスピードは落ちますが、
フェアウェイキープ率をあげるために
フェースの芯に確実に当てることを第一に考えた
コンパクトなスイングは
冬のベストな方法だといえます。